5月 17, 2014
香(こう)というと、
本来は「伽羅」「沈香」「白檀」などの
天然香木の香りを指すそうです。
そこから「線香」「焼香」「抹香」「塗香」などの香り、
またこれらの総称として用いられるみたいです。
仏教では、香を焚くと不浄を払い心識を清浄にするそうで、
仏前で香を焚き、花や灯明とともに仏前に供するようです。
ここから「香華を手向ける」という言葉があるとか。
茶道では、炭点前などで使用するほか、
七事式の且座之式のように、
「香りを聞く」こともあるようです。
■香の歴史
香の歴史はかなり古く、
紀元前3000年前のメソポタミア文明のころまで遡るそうです。
種類も多く、白檀、丁香などの「樹木の皮・葉・根などの粉末」や、
乳香、安息香などの「芳香のある樹脂」、
麝香、竜涎香などの「動物性のもの」があるそうで、
ふつう「香木(明香)」と「練香(煉香・合香)」とに
分けられるみたいです。
また、使用方法の違いで、焚いて使用する香「焼香」と、
焚かずに体に塗る香「塗香」に分けられるようです。
■且座之式
七事式の且座之式(しゃざのしき)について簡単に説明してみます。
これは、本来五人で行う儀式で、
「東(とう)」「半東(はんとう)」「炭」「花」「香」の役割があり、
その役は、その時引いたくじで決めるのだそうです。
亭主を「東(とう)」、亭主の補助役を「半東(はんとう)」、
客は三人。
それぞれ、
次客→花をいける
三客→炭をつぐ(初炭点前)
正客→香をたく
東→濃茶を点てる
半東→東のために薄茶を点てる
となるみたいです。
花をいける→炭をつぐ→香をたく→濃茶→薄茶
という感じになるでしょうか。
結局、一人だけお茶を飲めない人が出るのですが、誰でしょう?
「香」について はコメントを受け付けていません : Add Comment