12月 08, 2014
つくばいは、江戸時代初期~中期頃に形が完成したそうです。
最初のつくばいの姿は、
手水鉢を低くすえ、その前を水を流すための小さな溜めとし、
手水鉢に向かって右側に湯桶石、左側に手燭石を置いたようです。
前に前石を据え、前石の後ろの石から「飛石」となったみたいです。
つくばいの寸法は、
松本見休著『貞要集』に
「台石をすえ、その上に手水鉢を載せる。
その高さは地面より二尺四・五寸まで、
前石は景趣のよいもので大振りの石を据える。
前石の上面より手水鉢の上端までを一尺~一尺五・六寸高に据え、
手水鉢と前石の離れ具合は、
前石の前から手水鉢の水溜の口まで
一尺六~一尺八寸くらいまでとする。」
とあるそうです。
現在の標準的な寸法は、
手水鉢の高さは、地上から二尺前後。
湯桶石は手水鉢より低く据え、地上高一尺四・五寸。
なんだそうです。
「つくばい」に関するページは、こちらから。
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12月 02, 2014
手水鉢(ちょうずばち)は、茶道では、
最初、土間・屋根の下・縁のそばなどに設けられていたそうで、
立ったまま(又は、やや腰をかがめる程度で)使ったみたいです。
手水鉢は、本来、神前、仏前で口をすすぎ、
身を清めるための水を確保 するための器を指したようです。
その後茶の湯にも取り入れられ、
露地の中に置かれるようになったとか。
役石とこの手水鉢をつけた構成が「つくばい」で、
江戸時代初期~中期頃に形が完成したそうです。
立花実山著『南方録』に利休の話があるようです。
「雪の日の茶会は、
できるだけ足跡が多くならないように心得るべきです。
飛石の上の雪は、水でそっと消すのがよろしい。
しかし手水鉢には水を入れないわけにいかないから、
手水鉢の上の雪は、
見た目にも美しいように水をかけて消すのがよろしい。
ただし、手水鉢の石やまたそのあたりの木々などに、
風情よく降り積もっている雪はそのままにしておいて、
手水鉢は腰掛に片口でだしてもよろしい。」
「手水鉢」に関するページは、こちらから。
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12月 01, 2014
役石は、つくばいの周りの石で、
前石・手燭石・湯桶石の三つをさすそうです。
前石:手水鉢の手前正面の石。手水を使う際に乗る。
手燭石:手水鉢の左側の石。夜の茶会時に灯りを置く。
湯桶石:手水鉢の右側の石。冬など寒中の茶会時に湯桶を置く。
流派によっては「手燭石」と「湯桶石」が、
左右逆の場合もあるとのこと。
「役石」に関するページは、こちらから。
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