7月 28, 2014
※画像を押すと拡大できます。
茶杓(ちゃしゃく)は、
抹茶を茶器からすくって茶碗に入れるための匙だそうです。
今では「銘」のついた筒に納めて保存する茶杓、
昔は茶事・茶会のたびに作っていたようで、
古い時代のものはほとんど残っていないのだとか。
喫茶が伝わった当初は、薬匙が使われていて、
素材は「象牙」や「鼈甲(べっこう)」だったそうです。
利休以降に「竹」が確立したようです。
「茶杓」に関するページは、こちらから。
「茶杓」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment
3月 03, 2014
※画像を押すと拡大できます。
茶杓は、元々中国で使用されていた薬匙だそうです。
当初、芋の葉形の匙に柄をつけ、
薬を破砕する目的で、
その根元の先は球状になっていたのだとか。
室町時代の末に茶の湯が成立すると、
茶入から茶をすくうようになり、
先の太い形状では口の小さい茶入からお茶すくうのは難しく、
金属製は、器を傷つける恐れもあるため、
不適となったそうです。
そこで、点前の条件を満たす形状に作られたのが
「珠徳形(しゅとくがた)」と呼ばれる茶杓みたいです。
利休の時代になると、
象牙製の端正な「利休形」が使われるようになるみたいです。
以降、元々一回だけ使用する消耗品として、
扱われていた竹製の茶杓が、
使い終わると竹筒に入れて保存されるように変わり、
竹筒に花押などの書付や銘がつけられるようになるそうです。
「茶杓」に関するページは、こちらから。
「茶杓」について はコメントを受け付けていません :
Add Comment
1月 12, 2014
禅語の茶杓の銘としては以下があるみたいです。
拈華微笑(ねんげみしょう)/ 知足(ちそく)/
無功徳(むくどく)/ 無心(むしん)/ 直心(じきしん)/
平常心(へいじょうしん)/ 無事(ぶじ)/
関(かん)/ 無一物(むいちぶつ)/ 放下著(ほうげじゃく)
この中でも特に有名なのが「無一物」でしょうか。
無一物というのは、蘇軾著『東坡禅喜集』の
がんそ画(え)かず意高き哉
若(もし)丹青(たんせい)を著(つ)くれば二に堕し来る
無一物(むいちぶつ)中、無尽蔵(むじんぞう)
花あり月あり楼台あり
から来ていて、要は
「煩悩を払って心に一物も持たない爽やかな心境でいれば、
すべてのものが自分の心の中に入ってくる」
という意味になるのだとか。
国宝「待庵」の竹を使って辻竹峰が作った茶杓にも
「無一物」の銘がついているそうです。
京都の妙喜庵にある「待庵」は、
日本最古の茶室建造物で、
千利休作と信じうる唯一の現存茶室のようです。
茶道具「茶杓」に関するページは、こちらから。
「禅語」の茶杓の銘 はコメントを受け付けていません :
Add Comment