「風炉先(風炉先屏風)」について

Category: 茶道具全般

風炉先(ふろさき)は、点前のときに、
道具を置く道具畳の向こうに立てる、
二枚折りの屏風のことのようです。

風炉先が使われはじめたのは、
室町時代に台子が使用されるようになった頃だそうです。

当時の屏風の高さは、台子上の天目台が、
かくれる程度の高さだったとか。

利休形は、高さ二尺四寸・片幅三尺五分
・五分角(厚み)・鳥の子白張・蝋色縁のものが基本で、
京間の畳(寸法が六尺三寸×三尺一寸五分)に合うように、
作られているみたいです。


風炉先

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「風炉」について

Category: 風炉


風炉


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風炉(ふろ)は、火を入れて釜を掛ける道具だそうです。

風炉は、鎌倉初期に南浦紹明が、
仏具である台子などと共に中国から持ち帰ったとのこと。

以来、 村田珠光 が四畳半に初めて炉を切り、
武野紹鴎 ・ 千利休 が炉の点前を定めるまでは、
茶の湯は四季を問わず風炉を用いていたそうです。

この頃の風炉は、唐銅の切掛風炉だったようです。

現在は、5月~10月までを風炉の季節、
11月~翌年4月までを炉の季節としているようです。

この二つの大きな違いは、湯をどのように沸かすか(釜をどのように懸けるか)
というとだそうです。

風炉の季節には、風炉を据えて釜を懸けるのに対し、
炉の季節は茶室に炉を切って釜を掛けるようです。

そのため、風炉は点前の種類や使う道具により据える位置が変わるのだとか。


風炉

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「振出」について

Category: 茶道具全般


振出


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振出(ふりだし)は、
茶箱に仕組んで、金平糖や砂糖豆・霰・甘納豆など、
小粒の菓子を入れる小形の菓子器とのこと。

中に入っている菓子を振り出して用いることから、
その名があるようです。

待合などに香煎を入れて、汲出盆に添えておくこともあるとか。

茶会の趣向で、惣菓子器代わりに、
用いるようなこともあるそうです。

また、寄付の汲出盆に、
香煎を入れて用意するのにも用いられるみたいです。

材質は、陶磁器が多く、
青磁・祥瑞・染付・織部・唐津・備前など各種あるようですが、
とりわけ染付物が好まれているようです。

また、中には、小さい瓢箪を、
そのまま用いたものや、塗物もあるそうです。


振出

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「蓋置」について

Category: 蓋置


蓋置


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蓋置(ふたおき)とは、
釜の蓋をのせたり、柄杓の「合(ごう)」をのせる道具だそうです。

蓋置は、金属、陶磁器類、木、竹などのものがあるとか。

蓋置の名は、釜の蓋を載せる器ということで、
「蓋置」となったようです。

蓋置は初め、台子皆具の一つとして、唐銅で登場し、
水指などと似た意匠だったそうです。

それが独立して個々に用いられるようになったとか。

唐銅から、それを写した陶磁器、さらに見立応用品なども加わり、
多種類になっていったみたいです。

蓋置のことを「隠架」といった書物(『貞要集』)もあるそうで、
蓋置は建水の中に隠れるという意味みたいです。

ただ、一般的には「蓋置」と言うようです。

蓋置の種類は多く、特に「表七種(千利休選出)」と
「裏七種」の「七種蓋置」が有名みたいです。

表七種は「火舎」「五徳」「三葉」「一閑人」「栄螺」「三人形」「蟹」で、
裏七種は「印」「惻隠」「太鼓」「輪」「井筒」「糸巻」「駅鈴」だとか


蓋置

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「今月(10月)の茶杓の銘」について

Category: 茶杓
<十月・神無月>
読み 漢字
あきいろ 秋色
あきのやま 秋の山
あきばれ 秋晴
あらしやま 嵐山
いちよう 一葉
かかし 案山子
きんしゅう 錦秋
ごしょがき 御所柿
さとのあき 里の秋
ざんげつ 残月
しばのと 柴の戸
しばのと 柴の門
しばのとぼそ 柴の枢
しぶがき 渋柿
ちはや 千早
とまや 苫屋
はつこうよう 初紅葉
ひとは 一葉
ほうさく 豊作
ほうねん 豊年
みのり 実り
みのり 稔り
むらしぐれ 村時雨
むらまつり 村祭
やえぎく 八重菊
やまごもり 山籠り
やまじのあき 山路の秋
よなが 夜長