「白菊扇」について

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白菊扇(しらぎくせん)は、
見た目は普通の扇子で、
軸荘付花月之式で使うようです。

この扇の上を一つ開いて、
掛物の掛緒をはさみ、扇を閉じて固定し、
掛物の掛け下ろしにして使うそうです。

利休好の本歌は、長さ一尺、十本骨の扇みたいです。
扇の地紙は表裏とも一面の銀砂子で、
表には墨絵で楼閣山水、
裏には胡粉(ごふん)一色で白菊が描かれているようで、
その絵は、長谷川等伯筆と伝えられているのだとか。

白菊扇は床に荘(かざ)った軸の左横に、
縦にしてまっすぐ並べておくそうです。


白菊扇

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「助炭(炉覆)」について

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助炭(じょたん)とは、
席中に客がいない際、
炭火が長く持つように、
釜をかけたまま炉の上に被せておくものだそうです。

桐の枠組みに紙張りされた櫓形のものや、
陶器製で意匠のあるものがあるとか。

風炉用は、厚紙で作られた六角形のもので、
「雪洞(せつどう)」というものがあるようです。

同じ目的で作られいるのですが、
同名で、蝋燭立てに長柄をつけた、
紙や絹で覆いのある灯具の事も言うとか。
「雪洞(ぼんぼり)」とも読むようです。

「雪洞(ぼんぼり)」の名の由来は、
「ぼんぼりと灯かりが見える灯具」
というところ来ているみたいです。


助炭

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「杓立」について

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杓立(しゃくたて)は本来、皆具の一つで、
柄杓と火箸を挿し立てておく、
一輪差ほどの大きさの器みたいです。

杓立は、杓立は長板や台子に飾りますが、
柄杓を手前へ、火箸は柄杓の柄を挟んで、
向こうへもたせてさすそうです。
杓立のある時は柄杓は蓋置へ引かず、
いつもまっすぐに杓立へさすようです。

長板の場合は、
水指・杓立・建水・蓋置を飾りますが、
初飾も二飾も、 炉の場合は向かって左側に、
風炉の場合は真ん中に飾るみたいです。

台子の場合の地板に飾る杓立の位置は、
初飾・二飾・総飾共に、長板の場合と同様、
炉の場合は向かって左側に、
風炉の場合は真ん中に飾るそうです。


杓立

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「シメ飾り(紙垂)」について

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紙垂(しで)は、
しめ縄・玉串・祓串・御幣などにつけて垂らす、
特殊な断ち方をして折った紙のことで、
単に垂とも表記し、四手とも書くそうです。

「しで」という言葉は、
動詞「垂づ(しづ)」の連用形で、
「しだれる」と同根なのだとか。

古くは木綿(ゆう)を用いたようですが、
現在では紙(通常は奉書紙・美濃紙・半紙)を、
用いるのが一般的みたいです。

断ち方・折り方はいくつかの流派・形式があるそうで、
吉田流・白川流・伊勢流が代表的な流派のようです。

四垂が一般的みたいですが、
二垂・八垂などの場合もあるとか。


シメ飾り

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「仕覆」について

Category: 仕覆


仕覆


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仕覆には
「名物裂、金襴、緞子、間道、
錦、風通、繻珍、天鵞絨、印金、
莫臥爾、更紗」
などがあるみたいです。

ここでは、名物裂についてだけ説明します。

鎌倉時代から江戸時代にかけて、
主に中国から日本に伝わった織物。

名物には「大名物、名物、中興名物」があって、
この中から茶人に選択され、
大事に扱われてきた裂が名物裂と言うそうです。

大名物は、 足利義政 (室町時代)が、
中国の名器・名画を能阿弥に選定させ
東山御物としましたもの。

名物は、 千利休 ・山上宗二(桃山時代)が選んだ
「茶器名物集」のもの。

中興名物は、 小堀遠州(江戸時代)が
選出したものらしいです。

■仕覆の脱がせ方
立花実山著『南方録』に、
「背の高い茶入は、袋(仕覆)を下に抜くのがよく、
 背の低い茶入は、茶入を上へ持ちあげながら
 袋を抜くのがよいでしょう。」
とあるそうです。


仕覆

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