5月 07, 2014
茶道の鎖は、茶の湯釜を炉に吊る、
鉄・銅・銀線などを輪にして、
長く繋いだものだそうです。
先端に鉤(かぎ)が付いていて、釜
の左右の鐶付に釜鐶を通して釜釣の鉤をかけ、
鎖の鉤をかけることにより釜を吊るみたいです。
四畳半以上の広間で、
天井に付いた「蛭釘(ひるくぎ)」に
掛けて使用するようです。
小間では「自在」を使うそうです。
唐物と和物の区別があり、
「細鎖」「一重鎖」「二重鎖」
「腰細鎖」「九重鎖」「ひつなり鎖」
「南蛮鎖」「小豆鎖」
などの種類があるとのこと。

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5月 05, 2014
金輪寺(きんりんじ)は、
和物の塗物茶器の初めとされ、
胴は寸切りの如く、置蓋で、
蓋の甲が丸みをもち、
掛かりが少し外に広くなっているそうです。
由来は、小型の経筒を茶器に転用したとも、
後醍醐天皇が金輪寺で使用した茶器ともいわれるとか。
今井宗久著『今井宗久茶湯日記抜書』の
1555年4月1日の利休会に
「キンリンシ茶入」
とあるそうで、
江戸時代初期までは濃茶器として用いられたが、
のち薄茶器として使用されたと捉えることができるのだとか。

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5月 03, 2014
銀瓶は、茶箱の点前やお盆点、
千歳盆点前などに使用するそうです。
銀瓶の金工師として有名なのは、
一松斎や良則でしょうか。
大きさは普通四寸五分程度、
大型になると六寸や七寸などもあるそうです。
石目調やアラレ打ち、
彫金入りなどに仕上げられたものがあるようです。
形としては、丸形、茶釜形、阿古陀形などでしょうか。
阿古陀形は、
阿古陀瓜の形を採り入れた総称で、
金冬瓜・紅南瓜とも言うそうです。

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4月 28, 2014

※画像を押すと拡大できます。
貴人台は、貴人に茶を供する時に使う木地の台で、
今では天目台の一種とされているようです。
貴人とは、官位の高い人のことを言うようです。
日本でも戦前までは宮中を中心にして官位が定まっていて、
明治憲法施行までは、
一位から八位まであり、
それに正・従があって十六階の階級があったみたいです。
新憲法にも、位階令があるそうですが、
華族の廃止によって、
新たな叙位は追賜や昇叙だけになっているそうです。
ちなみに、第二次世界大戦以降は
故人にのみ与えられるようになったとのこと。
現在、茶の湯では貴人と尊称する人は、
皇族の方々の他に、
世の中のために功績があって
勲位を授与された人達のことをいうようです。
相伴者同伴の時、
茶碗は、客ごとに使い分けが出来て、茶碗の格は、
天目茶碗は真の格で、天目台にのせて使うそうです。
天目以外の茶碗(和物・高麗物・唐物磁器)は草の格で、
通常は台にのせないようですが、
時代や状況により台にのせるのだそうです。
表千家では、
昔は「台天目」が正三位以上、
「台飾」は従六位以上従三位以下の貴人に使われたそうです。
裏千家では、「貴人点」として、
茶碗(天目ではない)を白木の台にのせて使うようです。
表と裏のこの違いは、
貴人点が成立した十八世紀頃、
裏千家では、正三位以上の貴人に茶を出す機会がなかったから
という説があるみたいです。
「東貴人且座」の読み方は、流派で違うみたいで
表千家:とう・きにん・さざ
裏千家:とう・きにん・しゃざ
となるようです。

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4月 26, 2014
煙管(きせる)は、
カンボジア語の「クセル(たばこを喫煙する管)」が
訛ったものだそうで、
スペイン語やポルトガル語の
「キソルベル(吸う物)」という語から来た
という説もあるとか。
煙管は、大きく三つの部品からできていて、
刻み煙草を詰める火皿に首のついた「雁首」、
口にくわえる部分の「吸い口」、
それらをつなぐ管の「羅宇(らう/らお)」
だそうです。
材質は、
雁首と吸い口は、耐久性を持たせるために多くが金属製、
羅宇は竹が多いですが、
金属製のほか、高級品では黒檀などもあるようです。
羅宇が植物性の煙管を「羅宇煙管」、
全体が金属製の煙管を「延べ煙管」と呼ぶそうです。
■茶道での煙管
ふつう竹の管である羅宇の両端に、
金属製の雁首・吸口をつけたもので、
薄茶のとき座布団に続いて、
莨盆に煙管を二本添え正客の前に持ち出されるのようです。
煙草盆の形によっては、
煙管を一本添えることもあるそうで、
雁首を中へ落して掛け置くこともあるのだとか。
煙草を吸う場合は、
正客は次客にすすめたのち、煙管を取り、
莨入から煙草を火皿につめ、
火入の火で吸付けるみたいです。
また、吸い終われば、吸殻を灰吹に落とし、
懐紙を出して、吸口や雁首を清めるそうです。
次客も正客のすすめに従い
もう一本の煙管に煙草をつめ同様にし、
煙管二本を元のように莨盆にのせ、
三客、四客へ送るようです。

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