12月 02, 2014
手水鉢(ちょうずばち)は、茶道では、
最初、土間・屋根の下・縁のそばなどに設けられていたそうで、
立ったまま(又は、やや腰をかがめる程度で)使ったみたいです。
手水鉢は、本来、神前、仏前で口をすすぎ、
身を清めるための水を確保 するための器を指したようです。
その後茶の湯にも取り入れられ、
露地の中に置かれるようになったとか。
役石とこの手水鉢をつけた構成が「つくばい」で、
江戸時代初期~中期頃に形が完成したそうです。
立花実山著『南方録』に利休の話があるようです。
「雪の日の茶会は、
できるだけ足跡が多くならないように心得るべきです。
飛石の上の雪は、水でそっと消すのがよろしい。
しかし手水鉢には水を入れないわけにいかないから、
手水鉢の上の雪は、
見た目にも美しいように水をかけて消すのがよろしい。
ただし、手水鉢の石やまたそのあたりの木々などに、
風情よく降り積もっている雪はそのままにしておいて、
手水鉢は腰掛に片口でだしてもよろしい。」
「手水鉢」に関するページは、こちらから。
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12月 01, 2014
役石は、つくばいの周りの石で、
前石・手燭石・湯桶石の三つをさすそうです。
前石:手水鉢の手前正面の石。手水を使う際に乗る。
手燭石:手水鉢の左側の石。夜の茶会時に灯りを置く。
湯桶石:手水鉢の右側の石。冬など寒中の茶会時に湯桶を置く。
流派によっては「手燭石」と「湯桶石」が、
左右逆の場合もあるとのこと。
「役石」に関するページは、こちらから。
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11月 28, 2014
敷石(しきいし) は、
庭などに、敷き並べた平らな石だそうです。
大きさは、幅:一尺~一尺二寸、長さ六・七尺だそうです。
以下に敷石の種類を大別してみようかと思います。
切石敷
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基盤敷・鱗敷・模様敷・
縦布敷・横布敷・亀甲敷・
\短冊敷・色紙敷・矢羽敷・
卍敷・綱代敷・綸子敷
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寄石敷
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矩手目地・氷紋目地・矢鱈目地
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玉石敷
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霰零し(あられこぼし)・
霰崩し(あられくずし)
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「敷石」に関するページは、こちらから。
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11月 27, 2014
飛石(とびいし) は、
飛び飛びに配置された石を指す言葉だそうです。
久保利世著『長闇堂記』に、
「足利義政 の時代、道貞という侘数寄の人がいて、
その庵に義政が狩りの帰りに、訪れた時、
義政 は草鞋を履いていたため、
路次(露地)に雑紙をしかせて通ってもらったが、
それを後に、石を打って直したのが最初」
とあるみたいです。
桃山時代の茶人達は「草履」だったそうで、
苔の中を歩けば、湿気で草履が湿ってゆく関係上、
飛石や敷石を打ってそれを防いだようです。
「飛石」に関するページは、こちらから。
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11月 26, 2014
露地(ろじ)はもともと、茶の座敷への道すがら、
所謂「つけたり」だったそうです。
藤林宗源著で石州秘伝の『和泉草』には、
利休 以前に関して、
「昔から露地などはなく、表にくぐりを切り開いて、
茶の座敷へすぐに入ったものである。
そしてそれは、侘びて面白いものである。」
とあるようです。
この利休以前の露地(つけたり)の呼び名は
「坪之内」と言ったそうで、
紫式部著『源氏物語』の
「つぼせんざいをながめ」
とか、
清少納言著『枕草子』の
「おまえへはつぼなれば、前栽などをうゑ」
といった
ものがこれにあたるようです。
「露地」に関するページは、こちらから。
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