「古銅花入」の歴史

Category: 花入, 茶道史

茶道で主に用いられたのは、中国宋から明頃につくられたもののようです。

室町初期には座敷飾りに用いられるようになり、
室町時代には花生の主役となったみたいです。

桃山時代になると国焼や竹花入が生まれ、やがて花入の主流になっていき、
古銅花入はあまり用いられなくなっていくそうです。

花入

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「熨斗」の歴史

Category: 熨斗, 茶道史

「熨斗」は延寿に通じ、アワビは長寿をもたらす食べ物とされたため、
古来より縁起物とされ、神饌として用いられてきたようです。

中世の武家社会においても武運長久に通じるとされ、
陣中見舞なども用いられたみたいです。

江戸時代には、不老長寿の象徴として、祝事や慶事の儀式に
使われるようになるそうです。

熨斗

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「茶壺(葉茶壺)」の歴史

Category: 茶道具全般, 茶道史

茶壺の語の初出は中原師守著『師守記』に、
1340年の正月三日条に葉茶を引出物としたとあるとか。

中世の日本、釉薬のかかった壺は輸入品しかなく、
フィリピンのルソン経由でもたらされたものを「呂宋(るそん)」と呼んで、
茶壺の中でも重要視したみたいです。
六代将軍の足利義教は茶壺に「注連の縄」という銘までつけたようです。

茶壺

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「台子」の歴史

Category: , 茶道史

1267年に南浦紹明が宋の径山寺から持ち帰ったものが、
後に京都の大徳寺に渡ったそうで、
これを天竜寺の夢窓疎石が点茶に使用したのが始めみたいです。

足利義政 のころに 村田珠光 が 能阿弥 らともに台子の寸法や茶式を定めたようで、
「書院の台子飾」などは、能阿弥が「書院の七所飾」を参考にしたものだそうです。

松屋家著『松屋会記』の1537年部分に、台子の記述が始めて出てくるそうで、
以降、津田宗凡著『天王寺屋会記』では、津田宗達が流行らせたとあるみたいだけど、
これは自由な飾りを中心としたものだったためか、すぐに廃れてしまったとか。

千利休 の頃には、 利休 の台子点前を 豊臣秀吉 が秘伝として、
ごく限られた者(台子七人衆)に伝授を許したりしたものだから、以降、
台子点前がごく特別なものと位置付けられるようになったようです。

千宗旦 の頃になると、流派ごとに飾りつけが違うようになっていったみたいです。

棚

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「鎖」の歴史

Category: 茶道具全般, 茶道史

鎖は、紀元前のギリシャ・ローマ時代、
アテネの外港として築かれたピレウスの港で使われたがはじめみたいです。

八世紀から十二世紀にかけ、スカンジナビア半島に原住し、
ヨーロッパ各地で活躍したバイキングは、
初めて鎖を船舶の係留用に用いたそうです。

1550年のゲオルグ・アグリコラ著『デ・レ・メタリカ』に
物を吊る道具、水を汲む道具の一部、物を運ぶ道具など、
たくさんの鎖の使用例があるみたいです。

現在の日本の鎖製造業は、姫路に集中しているようで、
全国生産高の約70%を占めているそうです。

鎖

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