4月 07, 2014

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茶湯釜は、大別して
「芦屋(あしや)」
「天命(てんみょう)」
「京作(きょうさく)」
の三種みたいです。
西村道冶著『釜師之由緒』によると、
「釜鋳元祖は、土御門院建仁年中、
栂尾明恵上人、筑前国蘆屋に御茶湯釜初而鋳しむる也」
とあって、
茶湯釜の起源は、
建仁年間(1201年~1204年)に明恵上人が、
芦屋の鋳物師に鋳させたのに始まるそうで、
桃山時代以前のものをとくに「古芦屋」と呼ぶみたいです。
※「天命釜の方が古いよ」とする説もあるとか。
以下、「芦屋釜」についてのみ説明しようかと思います。
なお、他の2つはホームページで説明しています。
■芦屋釜
芦屋釜の特色は、
引中型(ひきなかご)を用いていることと、
真形(しんなり)釜が多く、
鐶付(かんつき)は鬼面を用い、
地肌は滑らかで鯰肌(なまずはだ)が多く、
陽鋳の絵画的地紋で飾られていること、
のようです。
また、胴部には羽をめぐらしていて、
多くは地にヘラ押しによる文様を表しているそうです。
ちなみに、「引中型」の説明をすると、
中子(なかご)が、縄を巻いた上に、
もみ殻・寸莎・髪の毛などを混ぜた土を塗り、
軸を回転させる方法で作成するため、
回したことで出る挽き目が、
うっすらと釜の内側に細い筋として残る状態のこと
を言うみたいです。
※中子(なかご):胴部の厚みが薄く、
鋳型の中空部を作るために内に収める型のこと。

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4月 06, 2014

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茶道でいう花台は、茶入に花を生けるときに、
茶花を盛っておくための木地の足付台のことですが、
純粋に「花台」というと、花器を置くための台全般を指すそうで、
イタリア製の陶花付花台セットなんかは、
見た目がパルテノン神殿の柱みたいな感じです。
花台一式として、
ここでは「花台」「小刀」「花水次」を説明しようかと思います。
花台の大きさに関しては、湖月老隠著『茶式湖月抄』に、
「利休好花台 杉 指渡一尺一分、高八分、厚一分八厘、
惣高三寸五分、足の長九寸六分、高二寸三分半、厚二分八厘、
カキ四寸七分、高へ一寸五分半、足の入一寸、
貫長一尺、同高六分半、同中二分、
ソコ板厚一分三厘ヘギ板、
(内法)九寸七分、角五分、
(合せ目)四寸九分、六寸一分、合目一寸八分」
などと細かく決められていたようです。
小刀の大きさに関しては、同じく『茶式湖月抄』に
「小刀 長さ三寸六分半、一本羽の柄長さ三寸五分。
下のサヤ 長五寸八分、革緒九分」
と記載されているようです。
花水次は、小さくて可愛いですね。

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4月 05, 2014

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菓子器には、
主菓子器(菓子椀・縁高・銘々盆・喰籠・菓子鉢)と
干菓子器(高坏・盆・振出)があり、
簡略化して盛込鉢や盛皿を主菓子器とする場合もあるようです。
ここでは、ひとつだけ説明します。
(残りはホームページで説明しています。)
■高杯(たかつき)
椀形や皿形の器に脚がついたもの。
元は食物を盛る土器の下に木の輪の台を置いたもので、
台も土器にして作り付けにしたものを土高杯といい、
後には木製や塗物などになったとか。
またそれに倣った陶磁もあるそうです。

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4月 04, 2014

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台子・長板の総飾りの時に杓立てに飾り火箸は、
真鍮や銀など、必ず総金属製で、
頭に飾りのある真の位の火箸だそうです。
稲垣休叟著『茶道筌蹄』に
「火ばし サハリ、炭カヽリなきは飾火箸、
炭取へは桑柄を用ゆ、サハリは紹鴎所持の写し、
椎頭紹鴎所持は当時平野にありといふ」
とあるようです。

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4月 03, 2014

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■座敷飾り
室町時代後期、将軍邸における
座敷飾りの規範ができたそうで、
相阿弥著『君台観左右帳記』に
「押板、違棚、書院それぞれの飾り付け方法と、
画家や器物の鑑識」
についての記述があるようです。
■床飾り
床の構えや茶室全体が大きく改められたのは、
天正十年(1582年)頃だそうです。
利休は、花の飾りに確かな地位を与え、
やがて「初座が掛物」、「後座は花」
という形が定着するみたいです。
中立を略したりするとき、
掛物も花も飾るのを
「諸飾り」と呼ぶのもその反映なんだとか。
■正月飾り
正月飾りは、正月に向けて飾られるもの、大晦日以前に飾るそうです。
種類としは以下のようなものがあるみたいです、
①門松・松飾り
②注連飾り(しめ飾り)・注連縄(しめなわ)
③玉飾り
④餅花
⑤輪じめ
⑥床の間飾り(床飾り)
⑦座敷飾り
⑧掛け軸
⑨生花
⑩神棚飾り
⑪鏡餅
⑫羽子板
⑬破魔弓
■蓬莱飾り
蓬莱飾りは、様々な縁起物が入った飾りで、
各流派の初釜などで飾られるようです。
蓬莱飾りは、
海老の他、白米・熨斗鮑・かち栗・昆布・野老(ところ)・
馬尾藻(ほんだわら)・橙(だいだい)・
などが一緒に飾られているようです。

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