7月 22, 2014
茶臼(ちゃうす)とは、茶壷に貯えた葉茶をひいて、
抹茶にするために用いる、
石製の挽臼(ひきうす)のことだそうです。
「茶磨」とも「茶碾」とも書くとか。
受皿を作り出した下臼と上臼からなり、
下臼と上臼とも中央に芯木を入れる孔が開き、
上臼の側部に挽木を差し込む孔があるそうで、
京都府宇治の朝日山の石が最上とされてきたみたいです。
上臼側部に作られた孔に竹の鞘を被せた肘状の挽木を差し込み、
上臼の上面の孔から葉茶を入れ、
挽木を廻すことで上臼を回して、
上臼と下臼を擦り合せることで挽くようです。
下臼と上臼に精緻な目が切られていますが、
円周部分に目がない部分があるのだとか。
「茶臼」に関するページは、こちらから。
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7月 21, 2014
※画像を押すと拡大できます。
茶入(ちゃいれ)は、抹茶を入れるのに用いる茶器全体を指すのですが、
ここでは、薄茶器に対する陶磁器製の茶器として、説明しようかと思います。
茶入は、「濃茶器」「小壺」「擂茶壺(すりちゃつぼ)」
などとも呼ばてるみたいです。
焼き物の種類として、5つに大別してるみたいで、
「唐物」「島物」「瀬戸」「後窯」「国焼」があるらしいです。
※もっと細かい分類もあるようです。
■唐物茶入
中国産の「唐物茶入」は、
室町時代以前に日本に来たものが特に尊ばれてるみたいです。
「唐物」自体は宋・元・明時代の美術作品を指して、
産地が不明な舶来品なども唐物と言ったりしてるようです。
■茄子
古くは唐物茶入の最上位におかれていたようです。
茄子の名は、茶入の全体の形が、
野菜の茄子の実に似ていることに由来しているとか。
「九十九髪茄子・松本茄子・富士茄子」を
天下三茄子と呼ぶようです。
■文琳
古来、唐物茶入の中で茄子と文琳は、
その最上位にあるみたいです。
文琳の名は、林檎の形に似ていることに由来しているようです。
文琳とは林檎の雅称で、
中国唐の第三代皇帝高宗の時、
李謹という者が見事な林檎を帝に献じたところ、
帝は喜んで李謹を文琳郎の官に任命した、
という故事があるのだとか。
■肩衝
肩衝の名は、肩の部分が角ばり、肩が衝(つ)いているように
見えることに由来しているそうです。
桃山時代、次第に小間の茶が追求される中、
書院に適した格式の高い茄子よりも、
肩衝が重要視されるようになったみたいです。
肩衝茶入は大きさにより、
大きいものを「大肩衝」、
小さいものを「小肩衝」、
丈けのつまったものを「半肩衝」
とそれぞれ呼ぶとか。
現在生産される茶入の多くはこの肩衝だそうで、
今日では、縦長の茶入を全て、
肩衝と呼ぶ場合すらあるみたいです。
「初花・楢柴肩衝・新田肩衝」を
天下三肩衝と呼ぶそうです。
■茶入の蓋
茶入の蓋は共蓋ではなくて、
そもそも無いみたいで、別に作るようです。
茶入の素材と違って蓋は
「象牙・角・唐木・プラスチック」などで出来ていて、
蓋の裏は金箔張りが使われるみたいです。
金箔を使うのは、
当時「金は毒で変色するから」と思われていたせいで、
実際は、金はどんな毒にも反応しないとのこと。
「茶入」に関するページは、こちらから。
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7月 20, 2014
乳緒(ちお)は、壷飾の際に、
茶壷の乳(耳)に通す緒のことで、
左右の二つの乳に通して結び垂れるものだそうです。
茶壺の装束に使われる紐は二種類あって、
長緒と乳緒からなるようです。
乳緒は、真・行・草とあるうちの行と草にあたる、
「行:総角(あげまき)結び」
「草:淡路結び」
に使われるそうです。
総角結びは、輪を左右に出し、
中を石畳に結び、房を垂らした形だそうです。
文箱(ふばこ)や御簾(みす)などの飾りに使うようです。
淡路結びは、明治以降に考案された結び方で、
水引の色を使い分ける事で、慶弔ともに用いるそうです。
中部地方以北では結び切りの変形として扱われ、
「何度もあってはならないこと」
に対してのみ用いるようです。
逆に、関西以西や北陸の一部では、
結婚以外の祝事にも、
赤白のあわび結びが普通に使われるのだとか。
淡路結びの水引には
「赤白」「金銀」「黒白」などがあるそうで、
それぞれ、
赤白:祝い事全般に用いられる。
金銀:結婚祝い・結納などに用いられる。
黒白:香典やお供えなど、主に仏事に用いられる。
となるみたいです。
「乳緒」に関するページは、こちらから。
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7月 19, 2014
短冊掛け(たんざくかけ)は、
鑑賞する短冊を挟んで床などに掛ける道具だそうです。
掛軸のように表装したり、または板などで作るとか。
紙製や木製の他、
最近は、アクリル製やレザック製(皮のような紙)もあるようです。
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7月 18, 2014
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短冊(たんざく)は、短籍・短尺・短策・単尺などとも書き、
「たんじゃく」とも読むそうです。
また短冊は、鎌倉末期、
藤原定家の曾孫の二条為世と頓阿が初めて作ったようです。
当時の寸法は、懐紙を竪に八等分にし、
巾一寸八分・長さ一尺のものだったみたいです。
今では、巾二寸・長さ一尺二寸と、一回り大きくなっているそうです。
現存する最古の短冊は「宝積経要品紙背短冊」だとか。
短冊の料紙は、鎌倉末期は杉原紙で、
白無地のの簡素なものだったようです。
室町時代以後、和歌の会で短冊を用いることが定着して、
素紙に雲形を漉き込んだ、
打曇紙(うちぐもり)がほとんどだったみたいです。
室町時代の末には、金泥・銀泥で、
下絵を描いたものが用いられたとか。
桃山時代には、華麗な装飾や下絵を描いたものが、
用いられたそうです。
「短冊」に関するページは、こちらから。
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