「季語」の歴史

Category: 茶杓, 茶道史

季語は、連歌・俳諧・俳句などで、用いられる特定の季節を表す言葉で、
昔は、季の詞(きのことば)・季の題・四季の詞・季(き)・季節と呼ばれていたみたいです。

季語が成立したのは平安時代後期で、能因著『能因歌枕』には150の季語を
月別に分類したものが載っているそうです。

1124年以降に著されたとされる源俊頼著『金葉和歌集』には、
それまで季節が定められていなかった「月」(秋)と定められたり
以後、花(春)・ほととぎす(夏)・紅葉(秋)・雪(冬)といった「五箇の景物」が成立したようです。

鎌倉時代に連歌が成立すると季語が必須ものとなり、
南北朝時代の二条良基著『連理秘抄』では40ほど、
室町時代の里村紹巴著『連歌至宝抄』では270ほどの季語が載っているとか。

江戸時代に俳諧が成立すると季語はさらに増え、
野々口立圃著『はなひ草』では590、北村季吟著『山の井』では1300、
曲亭馬琴著『俳諧歳時記』では2600も載っているようです。

昭和初期に起こった新興俳句運動では、逆に無季俳句を容認するようになるけれど、
新しい季語は近代以降も、俳人が俳句に取り入れていて、
最近の『歳時記』では5000以上の季語が収録されているみたいです。

茶杓

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「景徳鎮」の歴史

Category: 茶道史

原名は新平、古くは立馬山といい、東晋時代に新平鎮となり、
唐代に昌江の南岸に位置することから、昌南鎮と改名され、
北宋の景徳年間、年号により景徳鎮と呼ぶようになるそうです。

資料によっては、漢代から陶磁器生産が始まっていたとも
西晋代とも、南朝陳の至徳年間に勅命をうけて製陶したとも
言われているようです。

中国の南北朝時代(560~570年代)の北斉で、
青磁の製造技術が完成したみたいです。

現在知られている最古の窯跡は唐末五代のものだそうで、
そこには青磁と白磁の破片が散乱しているのだとか。

景徳鎮

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「蝋燭」の歴史

Category: 茶道具全般, 茶道史

最も古い蝋燭は、古代エジプトで使われていたそうで、
遺跡から蝋燭の燭台が見つかったのだとか。

紀元前403年~紀元前221年の中国で、
青銅製の燭台らしきものが見つかったそうです。

紀元前3世紀頃の朝鮮半島でも、
青銅製の燭台らいきものがみつかったようです。

日本の蝋燭は、中国から伝わったみたいです。
747年の『伽藍縁起並流記資材帳』に蝋燭の記載があるようです。

中国では、唐代になると一般でも使われるようなるそうで、
9世紀の温庭インや李商隠などの詩にも蝋燭が登場するようです。

このころ日本では、遣唐使が廃止されたため
中国から蝋燭が入ってこなくなり、
国産の蝋燭「和蝋(和蝋燭)」が検討されるそうです。

中国の明代になると、植物を原料とした蝋燭ができるそうです。

蝋燭

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「立礼棚」の歴史

Category: , 茶道史

立礼(りゅうれい)は、1872年の第一回京都博覧会において、京都府参事槇村正直から
「外人も楽しめるような茶席がほしい」
と依頼された前田瑞雪が、裏千家十一代玄々斎宗室に相談して、
椅子と卓による点前を考案したものだとか。

現在、裏千家で「点茶盤」と称されるものが、このときの点茶台を基に考案されたもので、
テーブルに、風炉釜・水指などを置き、亭主は円椅(椅子)に腰掛け点前を行い、
客は喫架(客用机)、円椅(客用椅子)を用いるみたいです。

この椅子式の点前が各流儀においても取り入れられ、
各種の立礼棚、立礼卓が造られているようです。

近年は「新型立礼棚」というのができているようです。

立礼棚

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「楊枝」の歴史

Category: 茶道具全般, 茶道史

楊枝を初めて使ったのはネアンデルタール人で、およそ10万年前だそうです。

紀元前500年頃、釈尊(仏様)が、弟子達に歯本で歯を清潔にすることを教えたそうです。

楊枝は奈良時代に仏教と共にインドから中国・朝群半島を経て日本に伝わったみたいです。

日本では、初め僧侶に取り入れられ、
平安時代に一部上流社会に伝わり、平安末期には庶民に伝わったようです。

江戸時代には「房楊枝」と呼ばれ庶民にも拡がったようです。
「房楊枝」というのは、一方を房上にし、もう一方の先を鋭くして用いたもので、
この先の鋭くした方を爪先でつまむようじという意味で「つまようじ」になったみたいです。
明治時代初めにアメリカから歯ブラシ入るとその姿を消すようです。

他方、ヨーロッパでは食生活の関係で、多くは金属製の「つまようじ」が使われたそうです。
特に、中世ヨーロッパでは、貴族は金や銀の釣り針状の「つまようじ」に宝石等の細工をさせ、
それをネックレスとしていつも首にかけていたとのこと。

楊枝

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