茶道具販売　翔雲堂のブログ

日の出といえば、富士山の日の出を思い出しますが、
この棗には、鶴が描かれており、
たいへんおめでたい棗です。

一峰の作は、丹念に筆が走っているので、みどころが多いです。

桜をモチーフにした作品はたくさんありますが、
この棗は、透かしてある桜の花びらが特に印象的です。

黒の地に映えて、たくさん花びらがあるにも関わらず
ゴージャスというよりは、品のある感じが強いです。

輪島塗ですね。

金網目蒔絵の平棗です。
全体にかかっている網目が綺麗で、
とても良い仕事をしていると思います。

中間に蝶番付の割蓋が、特徴のある棗で、
使い方も特色があります。

老松棗というと、又妙斎宗匠好や、
淡々斎宗匠好の老松蒔絵大棗などもあります。
単に割蓋のみのものは又玄斎宗匠好だそうです。

赤に金のラインというのは豪華で、
茶席に映えることでしょう。

一年中使えますが、
私の場合は、織姫と彦星を思いながら、
七夕の時に使ってみたいものです。