「大樋長左ェ門」について

Category: 茶人・茶道作家

初代大樋長左ェ門は、江戸時代の人で、
はじめ土師・長左衛門と称したそうです。

1666年 加賀藩5代藩主前田綱紀から、
茶堂として招かれた裏千家四代目千宗室(仙叟)に同道し、
楽焼の脇窯である大樋焼を金沢で始める。

1686年に仙叟が帰京したあとも金沢に残り、
河北郡大樋村で藩の焼物御用を務めて、
地名から大樋姓を許されるのだとか。

五代目は、初代を凌ぐ技術を持ち、
中興の祖と言われたようです。

九代目は、五代目に匹敵する名工で、
TV「なんでも鑑定団」に出た
「空中(本阿弥光甫)作、銘:寒月」の写しは、
鑑定額350万円だったとか。


作家:あ行

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「掛物の墨跡」について

Category: 掛軸, 茶道史

立花実山著『南方録』に以下の利休の話があるそうです。

一座建立の道を得るためには、何といっても掛物が第一です。
その中でも墨跡が第一でしょう。そこに書かれた言葉の心を敬い、
著者である道人(どうじん)や仏教の祖師方の徳を賞するからです。

俗人の筆になるものは掛けてはなりません。
しかし、歌人の詠んだ教訓的な歌などは掛けることもあります。
ただし、これはわび小座敷の場合であって、
四畳半にもなると本当の草庵とは心持ちが違ったものになります。
よくよく分別する必要があります。

釈迦や達磨などの祖師の語と、
筆者の徳とが兼ね備わった墨跡をまず第一とし、
これが最も大切な一幅といえます。

著者が徳の大きい人物とまで言えなくても、
釈迦や祖師の言葉を書いている墨跡を第二とします。

絵も筆者次第では掛ける場合もあります。
中国の僧の絵には、仏祖の像や人物を描いた絵が多くあります。

人によっては持仏堂のようだと言って掛けない人もいますが、
それは一方的な見方です。

むしろ、いっそう味わって掛けるべきでしょう。
仏や祖師の教えに帰依して心を寄せることが、
わび茶では特別に大切な心得です。


掛軸

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訶梨勒 永豊

Category: 訶梨勒


訶梨勒



訶梨勒は、茶席の床飾りのことで、
色緒が綺麗に仕上がっています。

訶梨勒は、席が華やかになります。
長い尾の部分も素敵です。