乾山竹絵筒茶碗  平安松斎

Category: 茶碗


乾山竹絵筒茶碗



竹といえば、王維の「竹里館」も思い出します。
 独坐幽篁裏(独り坐す、幽篁の裏、)
 弾琴復長嘯(琴を弾じ復た長嘯す。)
 深森人不知(深森、人知らず。)
 明月来相照(明月来たりて、相照らす。)
月明かりの中、一人瞑想にふけり茶を点てるのも一興です。

赤楽筒茶碗  九行

Category: 茶碗


赤楽筒茶碗



筒茶碗は、扱いが特殊です。
基本は、お湯を温度を下げないために筒型にしています。

これで濃茶を練るので、
うまく練れたときの感動はひとしおのことでしょう。

乾山椿筒茶碗  田中香泉

Category: 茶碗


乾山椿筒茶碗



炉の季節で、特に寒くなった日に筒茶碗を使ってみたいものです。

絵柄の椿は、花びらや葉が良く考えられた色彩となっています。

自由闊達な絵付けや洗練された中にある素朴な味わいに特徴で、
中側の景色もその例にもれず、良い仕上がりとなっています。

長熨斗(小)

Category: 熨斗


長熨斗(小)



熨斗と言えば結納品の中にある熨斗を思い出します。

関東では、
・長熨斗:のしアワビ。長寿をイメージし、おめでたい贈り物の象徴である。
・目録:結納品の品名と数量を記載。関東では長熨斗と目録は贈り物と数えない。
・金包包:結納金をいれる。新郎側の結納金は「御帯料」、
 新婦側からの結納金は「御袴料」とも言う。
・勝男節:鰹節。男性の力強さをイメージ。
・寿留女:スルメ。末永く幸せを願うため。
・子生婦:昆布。子孫繁栄を表す。
・友白髪:白い麻繊維。白髪になるまで夫婦仲良く。
・末広:本来は男持ちの白扇と女持ちの金銀扇子の一対。
 省略されて白い扇子一本の場合も。末広がりの繁栄を願うため。
・家内喜多留:酒樽。家庭円満をイメージ。

関西では、
・熨斗:関東の「長熨斗」と同じ。
 一般的に「鶴の水引飾り」と、熨斗押えの「打ち出の小槌」が添えられる。
・末広:関東の末広と同じ。
  一般的に「亀の水引飾り」が添えられる。「寿恵廣」とも言う。
・小袖料:結納金を入れる。一般的に「松の水引飾り」添えられる。
・結美和:婚約指輪。
・高砂:尉と姥の人形。年老いるまで仲睦まじくという意味。
・寿留女:関東と同じ意味。
・子生婦:関東と同じ意味。
・松魚(料):関東の「勝男武士」と同じ意味であるが、
 鰹節ではなく、金子包みに代わる。酒肴料。一般的に「竹の水引飾り」添えられる。
・柳樽(料):関東の「家内喜多留」と同じ意味であるが、
 酒樽ではなく、金子包みに代わる。酒肴料。一般的に「梅の水引飾り」添えられる。

お茶では、床飾りとして使います。

片口水次(四君子絵)

Category: 水次


片口水次(四君子絵)



四君子(しくんし)とは、春は蘭、夏は竹、秋は菊、冬は梅のことで、
四季を通じて使える水次です。

この作品は、花の描かれている配置、特に蓋の上などは、
注目したい点です。