11月 10, 2014
夜咄(よばなし)は、炉の季節の、
冬至に近い頃から立春までの間、
夕暮れ時から行われる茶事のことだそうです。
夜咄の茶事の構成を、
待合・腰掛待合・席入り
初座(床壮:掛物→前茶→初炭→懐石)
中立
後座(床壮:石菖→濃茶→続き薄茶→止め炭)
退出
とした場合の道具関連を説明していこうかと思います。
■足元行灯
小さな四方の台に、対角に竹の提手が付き、
やや裾広がりの長立方体の枠に障子を貼った鞘が添った、
角形の背の高い行灯で、蝋燭を用いるそうです。
手燭の明かりだけでは大人数では暗い露地は歩きにくく、
また露地の広さなどによって、
灯籠の明りが届かない場合などに使うみたいです。
「足元行灯」に関するページは、こちらから。
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11月 09, 2014
楊枝入れ(ようじいれ)は、
蓋付・蓋無し・一本ずつ出るタイプなど、
色々な形があり、材質も様々みたいです。
和風・洋風などもあるのだとか。
通常、茶道では「帛紗」と同じ裂地を使うそうです。
裂地を細かく分けると、
以下のようなものがあるみたいです。
裂地名
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備考
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御召
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平織りの先練織物で、縮緬の一種。徳川家斉が好んだところから「御召」の名がある。
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紬(つむぎ)
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紬糸で織られた先練織物。
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縮緬(ちりめん)
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平織りにして作った後練織物。
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羽二重
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経糸、緯糸に生糸を用いて平織りにした後練織物。
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塩瀬(塩瀬羽二重)
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経緯ともに生糸を使用した重めの後練織物。畝(うね)のある羽二重(はぶたえ)の一種。
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あしぎぬ
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古代日本に存在した絹織物。
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黄八丈
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八丈島に伝わる草木染めの絹織物。
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桐生織
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群馬県桐生市において特産とされる絹織物。その起源は奈良時代まで遡る。
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西陣織
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京都の先染め織物の総称。
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シフォン
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織物の一種。薄く柔らかい織物、またはそれを使った衣類の装飾。
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シャンタン
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山東絹。縦が普通の絹糸、横が絹の玉糸で織られた先練りの平織物。
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紗
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捩織(もじりおり)で織られた、薄く透き通る絹織物。
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ジョーゼット
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非常に薄く、軽く、緩やかに編まれたちりめんの織物。
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緞子
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繻子織地に繻子織の裏組織で模様を織り出した織物。
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博多織
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博多地区で特産とされる絹織物。
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ブロード
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ポプリン。羊毛でできた目の詰んだ織布で綿織物・毛織物。
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ベルベット
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天鵞絨。平織か綾織の経糸にパイルを織り出したパイル織物の一種。
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本しゅす
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絹・ナイロン・ポリウレタン・アセテート・ポリエステルなどで作ったしゅす織りの織物。
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羅(ら)
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絡み織を用いた、目の粗い絹織物。
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絽(ろ)
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捩織(もじりおり)で織られる薄く透き通った絹織物。
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綸子(りんず)
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繻子織地に繻子織の裏組織で模様を織り出した絹織物。
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「楊枝入れ」に関するページは、こちらから。
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11月 08, 2014
楊枝(ようじ)を初めて使ったのはネアンデルタール人で、
およそ10万年前だそうです。
歯の化石に縦の筋が見られるそうで、
堅い楊枝で歯をこすった跡だと推測されているとか。
楊枝は奈良時代に仏教と共に、
インドから中国・朝群半島を経て日本に伝わったみたいです。
当時は歯木(しぼく)と呼ばれ、
木の枝の一端を噛んで毛筆の毛先状にしたものなのだとか。
紀元前500年頃、釈尊(仏様)が、弟子達に歯本で歯を清潔にすることを教えたそうです。
インドではニームという木の枝を用いたとのこと。
中国にはこの木がないため、
代わりに楊柳(ようりゅう)を用いたみたいです。
楊枝の名はここから名付けられたそうです。
日本では、初め僧侶に取り入れられ、
平安時代に一部上流社会に伝わり、
平安末期には庶民に伝わったようです。
室町時代の「田植え歌」に
「けふの田主はかねのようじをくわえた」
「楊枝木には南天竺のびわの木」
などの言葉が出てくるとか。
江戸時代には「房楊枝」と呼ばれ庶民にも拡がったようです。
「房楊枝」というのは、一方を房上にし、
もう一方の先を鋭くして用いたもので、
この先の鋭くした方を、
爪先でつまむようじという意味で、
「つまようじ」になったみたいです。
「楊枝」に関するページは、こちらから。
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11月 07, 2014
湯杓(ゆしゃく)は、柄杓と同じものですが、
ここでは「湯杓」の由来を説明しようかと思います。
温泉寺の古文書『温泉寺記録』の中に、
約300年前に記された
「湯壷(ゆつぼ)に用いる湯杓(ゆしゃく)の由来」
という項があるそうで、
「古くから城崎温泉の湯客は、道智上人の霊前に参拝し、
住職に湯杓を授かり、作法を教わってから外湯に入湯した」
と書かれているとのこと。
「湯杓」に関するページは、こちらから。
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11月 04, 2014
三ッ組仕覆(みつぐみしふく)は、茶箱に仕組む、
茶碗・棗・茶杓をそれぞれ入れる仕覆のことだそうです。
仕覆は、大徳寺木瓜・祥寿緞子・遠州緞子・紹鴎緞子
遠州元禄・利休緞子などなどいろいろあるようです。
「三ッ組仕覆」に関するページは、こちらから。
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