10月 25, 2014
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水指(みずさし)は、茶碗をすすぐ水や、
釜に足すための水を入れ点前座に据える道具だそうです。
水指には、金属・磁器・陶器・塗物・木地などいろいろありますが、
藪内竹心著『源流茶話』によると、
村田珠光 が備前や信楽の水指、
武野紹鴎 が釣瓶の水指、
千利休 が曲物の水指
をそれぞれ用いたのだとか。
水指の蓋には、共蓋(替蓋)以外に、
別の用途で使用されていたものを水指に転用したものに、
漆塗りの塗蓋つくって使用する場合もあるみたいです。
この塗蓋、天皇から頂いた青磁水指の蓋が、
応仁の乱の混乱で割れてしまった為、
足利将軍が塗りの蓋で代用したのが始まりだとか。
かざり物をする場合に塗蓋を使うのは、
「掛物の風袋の先の[露]、
花の[露]、
茶杓のかい先の[露]で三露。
水指は水で濡らして使用するから、
共蓋にすると[露]が入って四露になる。
これはよろしくない。」
ということから来ているようです。
「水指」に関するページは、こちらから。
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10月 23, 2014
水漉(みずこし)は、柄杓形の檜の曲で底のないものの底部に、
晒布や麻布を張ったもので、
掻器(かいげ/かいげん・水屋柄杓)で汲んだ水を、
これを通して塵埃などを取って漉し、
水指や釜などに注ぎ入れるものなんだそうです。
水漉の利休形は、檜材の曲で柄がなく、
二本の横棒を差通すようになっていて、
これを大口・水桶・水壷の上に差渡して、
水を漉すのだそうです。
「水漉」に関するページは、こちらから。
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10月 21, 2014
水桶(みずおけ)は、
水屋に具えて水を貯えておく桶で、
利休形は杉材で檜の割蓋が添うそうです。
水桶の代わりに壺を置くこともあり、
これを「水屋瓶(みずやかめ)」というようです。
手水鉢や水屋瓶などに水を入れるのに、
使う桶のこともいうようです。
この水桶は、主に赤杉やサワラで、
木や竹の提手が付き、割蓋が添うそうです。
「水桶」に関するページは、こちらから。
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10月 14, 2014
丸板(まるいた)は、敷板の一つで、
大板を丸形にしたものだそうです。
通常、大きさは、径一尺一寸、厚サ七分五厘、
真塗と掻合塗があり、真塗は紹鴎好みのようです。
表千家では七世如心斎天然宗左が、
琉球風炉に掻合塗を好んでいるそうです。
また、裏千家では九世不見斎石翁宗室好の、
檜材の真塗と掻合塗、
十三世円能斎好みの青漆爪紅があるようで、
唐銅四方風炉・琉球風炉などに用いるみたいです。
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10月 13, 2014
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前土器(まえかわらけ)は、風炉の火窓からの、
火気を防ぐために立てる、
面を取った半円形の素焼きの、
土器(かわらけ)のことだそうです。
前土器は、御神酒を頂く土器を少し欠き用いたのが始まりだとか。
鉄風炉には「赤の前土器」を用い、
その他には「白または雲華焼」を用いるようです。
酷暑には二枚重ねて用いることもあるとか。
珠光時代以前には用いられていないようで、
頬当風炉のように、眉のない風炉が出来てから用いられるようになり、
眉風炉には用いませんでしたが、
堺の草部屋が初めて用いてから、
眉風炉にも用いるようになったとか。
風炉のサイズに合せ大きさも変え、
灰形により丸みの異なるものを用いるみたいです。
風炉には底の部分に「底土器」を用いることが多くなっているそうで、
これも風炉のサイズで大きさを使い分けるとのこと。
五徳の高さを合せるための「五徳瓦」と言ったものもあるようです。
「前瓦」に関するページは、こちらから。
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