5月 15, 2014
濃茶は、玉露などと同じく
若芽や若葉の時期に覆いをかぶせ、
直射日光が当たらないように栽培した
茶の古木の新芽を、蒸して乾燥したものを、
茶臼でひいてつくるそうです。
揉捻(じゅうねん)を行わずに乾燥させるのが、
煎茶や玉露との大きな相違点なんだとか。
茶銘の末尾についている
「昔」・「白」という表現は、
現代では濃茶と薄茶の区別として用いられるのですが、
本来は「昔」だけで、
後になって「昔」に対して「白」という表現が用いられたのだとか。
昔という字は、
最上級の茶の初摘みを行うといわれる旧暦3月20日(廿日)の、
「廿」と「日」を組み合わせたものとの説があるそうです。
白という表現は、
三代将軍家光の時代に見られ、
当時の大名茶人が盛んに「茶を白く」と
宇治茶師に求めたことがきっかけのようです。
亭主を中心とした少人数の茶事では、
ひとつの椀の濃茶を主客より順にまわし飲みますが、
濃茶の飲み回し(吸い茶)は、利休が始めたようです。
菓子は主菓子(おもがし)を出すのですが、
濃茶を出さない茶会やもてなしでは、
薄茶でも生菓子(なまがし)を出すことがあるのだとか。

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5月 13, 2014
小板は、風炉の敷板のことで、
大板・長板に対する名称だそうで、
炉を向切りにするときは、
炉縁の向うに入れる板も小板と呼ぶようです。
風炉の種類、流儀や好みによって色々あるみたいですが、
一般的に用いられているものは九寸五分四方のものだそうです。
五分縮めて九寸四方のものもあるとか。
また、小板には大小があり、大の方は小形の風炉に用い、
小の方は大形の風炉に用いるようです。
宮崎幸麿著『茶道宝鑑』に
「小板 大小あり 桐 大九寸 小八寸六分 巾八寸二分 厚さ五分」
とあるみたいです。

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5月 12, 2014

※画像を押すと拡大できます。
建水は最も格の低い道具として、
点前の際は勝手付に置かれ、
客からは見えにくいところで使われ、
会記でも最後尾の一段下げたところに記されているそうです。
古くは「みずこぼし」といい、
水翻、水覆、水建、水下などと書いているとか。
「こぼし」ともいうそうです。
金属類
(真鍮・唐銅・砂張・南鐐・毛織:モール・七宝・鍍金とか) 、
陶磁器
(伊賀・信楽・丹波・備前とか)
竹木製なんかで出来ているみたいです。

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5月 11, 2014
結界(けっかい)は、
風炉先屏風の代用として
道具畳と客畳を仕切るための道具で、
小間据えにするときによく用いるそうです。
竹製のほか、背の低い衝立状のものなどが
あるみたいです。
結界というのは、本来、仏教用語で、
仏道修行の障害となるものが入れない境界を
示すものだったようです。

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5月 08, 2014
口緒(くちお)は、
茶壷の蓋の上に被せた口覆の上から、
茶壷の咽喉を結ぶ紐のことだとか。
表千家の習事十三ヵ条や、
裏千家の小習十六条の一つ「壷飾」や、
「口切の茶事」に使用されるようです。
壷飾には真・行・草の結びがあるそうで、
それぞれ、
「真:両わな結び(正面)」
「行:総角結び(客付)」
「草:淡路結び(勝手付)」
と呼ばれる結びになるみたいです。

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