桶側八景火入  中村秋峰

Category: 火入

桶側八景火入



内側にあるのは、幕房模様でしょうか。
非常に繊細に描かれていて目を惹きます。

白と青の二色なのですが、発光が良いので
非常に良い仕上がりになっています。

唐津焼火入  井上東也

Category: 火入

唐津火入



唐津焼で、井上東也氏といえば有名ですね。

作品の特色としては、上が四角く下が円形の筒形ということがあげられます。
絵模様もポイントとして良いですね。

釉薬のたれ具合と、全体の焼きあがりが良く、
正客の前にあると、収まりますね。

雲華焼灰器(炉用) 寄神崇白

Category: 灰器

雲華焼灰器(炉用)



雲華焼といえば崇白氏ですね。
この作品は、内面にも雲がかかったような黒や灰色のむらが見え、
表面につるつる感があり、これを持った時にとても手にフィットします。

炉用は、灰をたくさん使うので、灰匙が立たなくてはなりません。
もし私が、この崇白氏の灰器に取り合わせるのなら
中川浄益氏や木村清五郎氏の灰匙を使いたいと思います。

唐金竜耳波紋花入 金森紹栄

Category: 花入

唐金竜耳波紋花入



この花入は、金森紹栄氏なんですね。

耳が竜耳なので、竜が昇っていく様子が、おめでたく感じます。
首の部分の波模様が繊細で、
胴の凹凸も色が変化していて、みどころがあります。

高台部分は、更に細かく、
雷文を下地に様々な模様が配されているように見えます。

この作品は、真の花入なので、
椿(白玉椿とか)・牡丹・槿(むくげ)・芍薬などを入れると良いですね。

三島茶碗 宮川香雲

Category: 茶碗

三島茶碗



宮川香雲は、有名ですね。
この作品は、宮川香雲のものとしてはめずらしく、
素朴さが全面に押し出された作風で、
使いやすさを追求したと思われる形になっています。

高台の色からもわかるように、
赤茶けた色の土を使っていて、
全体に、落ち着いた雰囲気を醸し出しているようにもみえます。

一見すると、いろいろな模様があって可愛らしいという印象です。

三島茶碗の呼称の由来は
「茶碗に施された印花文や連珠文などの象嵌文様が、
当時、伊豆国三島で版行されていた
三嶋暦の細かな仮名の崩し文字に似ていたことから
暦手・三島手と呼ばれるようになった」という説があります。