火入(織部松皮菱) 松本鉄山

Category: 火入


火入(織部松皮菱)



絵柄が織部焼らしくモダンで、
色合いも素敵です。

四角なので、莨盆の中で座りが良いでしょう。

織部焼は、美濃焼の一種で、
基本的に志野焼の後に造られたみたいです。

当時の南蛮貿易で中国南方からもたらされ、
茶人たちに珍重された交趾焼(華南三彩)を元にしたようです。

この名称が用いられるようになったのは、
織部の死後しばらく後の寛文年間頃からだそうで、
一般に広まるのは元禄に入ってからなのだとか。

片口水次(銀杏絵)

Category: 水次


片口水次(銀杏絵)



銀杏は、約5000年前中国での薬草医学が発祥だそうで、
『神農本草経』の365の薬物に、
銀杏の葉と実を煎じた吸入薬が
喘息と気管支炎の治療に使用された
と記載されているみたいです。

水指(紫交趾さざえ) 御室窯

Category: 水指


水指(紫交趾さざえ)



御室窯の紫交趾さざえとは珍しい水指ですね。

花器のような細い足がついていて、
貝の部分(外側)には、
トゲがついています。

貝の中央のブルーの色が鮮やかで、
どのような茶席にしつらえるのか、
想像が膨らみます。

茶杓(輪島塗菊桐蒔絵)

Category: 茶杓


茶杓(輪島塗菊桐蒔絵)



現在、日本の国の紋章が「十六八重表菊」で、
日本政府、内閣府、内閣総理大臣の紋章が「五七の桐」
となっているようで、
パスポートなどにもついているみたいです。

パスポートの場合「一重の十六表菊」なのですが、
八重は天皇陛下個人の紋章なため、一重にしているようです。

茶杓(うるし塗春野蒔絵)

Category: 茶杓


茶杓(うるし塗春野蒔絵)



春野は、春の野原・春の野のこと。

春の野というと『小倉百人一首』に
 ・君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ(光孝天皇)
があるそうです。

『万葉集』にも以下の短歌があるようです。
 ・春の野に霞たなびきうら悲し この夕かげに鶯鳴くも(大伴家持)
 ・春の野にすみれ摘みにと来こし我そ野をなつかしみ一夜寝にける(山部赤人)