「ラスター焼」の歴史

Category: 焼物

ラスター焼の誕生は、9世紀頃のメソポタミアだそうで、
10世紀のペルシャで盛んに作られたのだとか。

次いでエジプトに伝えられてファーティマ朝下で発達し、
王朝滅亡後はイランに伝播したようです。

最初期のラスター彩は多色で、
人や動物の形を全く取らないものであったみたいです。
10世紀頃から、ようやく単色で具象的なものへと変化していったそうです。

13世紀のモンゴル帝国(大蒙古国)の侵入を境に、
しだいに衰退していくみたいです。

17世紀、衰退の一途をたどった「ラスター焼」は、
完全に消滅し「幻の陶器」と言われているようです。

19世紀、金属絵具による酸化焼成によるラスター彩が、
作られるようになったみたいです。
ただ、ペルシャラスターとは、全く異なる光沢だったのだとか。

20世紀、六代 加藤卓男により、世界初のラスター彩の復元に成功するようです。


世界の焼物

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茶杓 藤井誡堂 銘:松風

Category: 茶杓


銘入茶杓:松風



誡堂作、銘「松風」です。
釜の湯のにえる音を松風といいますが、
松を渡る風の音とも思えば、
三保ノ松原や『源氏物語』も思われます。

櫂先と節の所の変化は見逃せません。