6月 16, 2014
自在(じざい)は、
火力の調整がしづらい、
囲炉裏の火からの距離を調節するため、
てこの利用や、筒の中に通した、
鉄や木の鉤の位置をずらすことによって、
高さが変えられる構造を持つものだそうです。
これは、筒竹の上端に掛緒(釣手)、下端に小猿(こざる)
という小さな横木と鉤を付け、
掛緒を天井の蛭鉤にかけ、
鉤に釜を掛けて吊るものだとか。
利休好みは、竹製で節が七つで、
上端は掛縄(釣手)、下端は小猿を通して鉤を付け、
猿縄で小猿を吊り、小猿によって鉤を
上下自在に調節するものみたいです。
自在の竹木口は、炉縁まで、
小座敷は九寸上がり、
四畳半は一尺上がりに吊るようです。
自在は、武者小路千家十一代一指斎一叟の好みに、
竹の代わりに紐を用いた糸組の自在があるそうです。
紐は友湖の作、小猿は魚の形をしていて、
青磁・染付・金溜が和全の作、
桐木地が利斎の作、
鈎は浄益の作で、
他に鉄金象嵌の釜釣・釜鐶・火箸が添っているそうです。
自在は、宣徳でできたものもあるとか。
「自在」に関するページは、こちらから。
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6月 15, 2014
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喰籠(じきろう)は、元々、
食物をいれる蓋付きの身の深い容器のことで、
茶人に好まれたことにより、
茶席でおもに主菓子を盛り込む菓子器として用いられたとか。
素材も最初、漆器だったようですが、
陶磁器も用いられるようになったそうです。
江戸時代の類書、
喜多村節信著『嬉遊笑覧』には、
「食籠は、東山殿御飾記、
君台観左右帳記、仙伝抄に棚にかざれる図あり」
と書かれているようです。
「喰籠」に関するページは、こちらから。
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6月 14, 2014
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色紙(しきし)は、
和歌・俳句・書画などを書く、
方形の料紙のことだそうです。
色紙という名前は、
元来は染色した紙のことを言ったようです。
詩歌などを書く料紙としては、
屏風や障子などに詩歌などを書き入れるために
染色した紙を押し、
これを色紙形と呼んだことに由来するのだとか。
色紙の寸法は
「大:縦×横=六寸四分×五寸六分」
「小:縦×横=六寸×五寸三分」
の二種があるようで、
これに準じた方形の料紙も
総称して色紙と言うみたいです。
色紙として最も古いものとしては、
藤原定家筆と伝える小倉色紙で、
小倉百人一首として有名なのだとか。
「色紙」に関するページは、こちらから。
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6月 13, 2014
敷瓦は、表千家七世如心斎が、
大徳寺寸松庵の花壇の瓦を貰い受けて、
鉄の丸釜風炉の下に敷き、
与二郎作の大阿弥陀堂釜を取合せて、
名残に用いたのが始めみたいです。
これを「寸松庵瓦」
又は「寸松庵敷瓦」というようで、
豊臣秀吉の小姓の佐久間将監が、
晩年大徳寺龍光院に設けた
隠居所「寸松庵」の花壇の
土留めに使うために作った
半分だけ緑釉が掛けられ、
花壇に埋まる下部は土肌を残して、
最下部に倒れ防止の立上りをつけた
織部焼の瓦だそうです。
敷瓦は、鉄風炉に用いる陶磁器製の板で、
織部焼が主に用いられるようですが、
「楽焼」「志野焼」「信楽焼」
「丹波焼」「備前焼」などのほか、
「古瓦」を用いる場合もあるみたいです。
このうち、楽焼の敷瓦は、
如心斎が楽長入に命じ、
青楽で前一方に金の唐草を入れた
四角の瓦を造らせたのが始めのようです。
「敷瓦」に関するページは、こちらから。
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6月 12, 2014
風炉の下に敷く板で、
形状により「大板」「小板」「丸板」に
分類されるそうです。
陶磁器製の「敷瓦」もあるとか。
「真塗」「掻合」「荒目」「鉋目」など、
風炉の種類や流儀、好みによって
いろいろな板があるようです。
「敷板」に関するページは、こちらから。
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