1月 06, 2014
屏風は、「風を屏(ふせ)ぐ」という言葉に由来するそうで、
中国の漢時代には、すでに風よけの道具として存在していたようです。
魏・晋・南北朝時代には、王族の贅沢な装飾品へと変化していったみたいです。
日本における最も古い屏風は、686年に朝鮮半島の新羅より献上されたもので、
現存のものでは、八世紀に作られたもの「鳥毛立女屏風」が、
正倉院に保管されているそうです。
中世では輸出品として珍重され、外国への贈答品としても使われたようで、
遣明船の場合だと、必ず金屏風三双を送る習わしだったみたいです。
近世では安土桃山時代から江戸時代にかけ、
贅を尽くした金地のきらびやかな屏風がたくさん作られたそうです。

茶道具「花寄せ屏風」に関するページは、こちらから。
1月 06, 2014
平安時代~鎌倉時代にかけて中国から伝来した技術と伝えられ、
「経巻」「仏画」などを保護・装飾することから始まったようです。
室町時代には寺院の床の間を民間がまねて設けるようになり、
桃山時代に鑑賞用の表具がめざましい発展を遂げるみたいです。
この時代、茶の湯の世界で珍重された牧谿ら中国画人の作品であっても、表装が貧弱では売れず、
高価な絵ほどそれに見合った表装が必要という意識があったようです。

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1月 06, 2014
日本では平安時代から作られ、使用されるようになったようです。
硯箱の黄金時代は室町時代だそうで、平安・鎌倉時代と比べ、
室町時代に作られた硯箱は数多く現代に伝わっているのだとか。
室町時代に制作された硯箱には『古今和歌集』や『源氏物語』といった
日本の文学が蒔絵を駆使して表現されているそうです。

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1月 06, 2014
香の歴史はかなり古く、紀元前3000年前のメソポタミア文明のころまで遡るそうです。
日本書紀によると、香木は595年に淡路島に漂着したそうです。
その後、宗教、主として仏教の儀礼で香木が焚かれるようです。
平安時代になると、宗教儀礼を離れて、香りを聞いて鑑賞するようになり、
薫物合せ(たきものあわせ)などの宮廷遊戯が行われたのだとか。
室町時代の東山文化の頃、茶道や華道が大成するのとほぼ同時期に、
香道の作法も整い、現在の形に近いものになったそうです。
桃山時代になり、陶磁器製の香合が使用され始めるそうです。
江戸時代初期になると、外国製品尊重の思想から、
中国の古染付・祥瑞・青磁・交趾焼等の形物香合が主流となるようです。

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1月 06, 2014
「扇」という漢字は本来軽い扉のことを意味し、
そこから転じて「うちわ」のことを言うようになったみたいです。
「うちわ」は紀元前の中国で用いたり、古代エジプトの壁画にも、
王の脇に巨大な羽根うちわを掲げた従者が侍っている図があるそうです。
日本では利田遺跡(佐賀県)で、うちわの柄が出土した例があるとのこと。
「扇」としては、
奈良時代から平安時代の初期にかけて世に現れた「檜扇」、
平安時代の中頃までに、5本または6本の細い骨に紙を貼った「蝙蝠扇」、
室町時代には両面に紙を貼った扇の上端が広がる「中啓(末広)」
それ以降に開発された、両面貼りでも末が広がらない扇「沈折(しずめおり)」
などがあるようです。

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