「前土器(前瓦)」について

Category: 茶道具全般


前瓦


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前土器(まえかわらけ)は、風炉の火窓からの、
火気を防ぐために立てる、
面を取った半円形の素焼きの、
土器(かわらけ)のことだそうです。

前土器は、御神酒を頂く土器を少し欠き用いたのが始まりだとか。

鉄風炉には「赤の前土器」を用い、
その他には「白または雲華焼」を用いるようです。

酷暑には二枚重ねて用いることもあるとか。

珠光時代以前には用いられていないようで、
頬当風炉のように、眉のない風炉が出来てから用いられるようになり、
眉風炉には用いませんでしたが、
堺の草部屋が初めて用いてから、
眉風炉にも用いるようになったとか。

風炉のサイズに合せ大きさも変え、
灰形により丸みの異なるものを用いるみたいです。

風炉には底の部分に「底土器」を用いることが多くなっているそうで、
これも風炉のサイズで大きさを使い分けるとのこと。

五徳の高さを合せるための「五徳瓦」と言ったものもあるようです。


前瓦

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