11月 08, 2014
楊枝(ようじ)を初めて使ったのはネアンデルタール人で、
およそ10万年前だそうです。
歯の化石に縦の筋が見られるそうで、
堅い楊枝で歯をこすった跡だと推測されているとか。
楊枝は奈良時代に仏教と共に、
インドから中国・朝群半島を経て日本に伝わったみたいです。
当時は歯木(しぼく)と呼ばれ、
木の枝の一端を噛んで毛筆の毛先状にしたものなのだとか。
紀元前500年頃、釈尊(仏様)が、弟子達に歯本で歯を清潔にすることを教えたそうです。
インドではニームという木の枝を用いたとのこと。
中国にはこの木がないため、
代わりに楊柳(ようりゅう)を用いたみたいです。
楊枝の名はここから名付けられたそうです。
日本では、初め僧侶に取り入れられ、
平安時代に一部上流社会に伝わり、
平安末期には庶民に伝わったようです。
室町時代の「田植え歌」に
「けふの田主はかねのようじをくわえた」
「楊枝木には南天竺のびわの木」
などの言葉が出てくるとか。
江戸時代には「房楊枝」と呼ばれ庶民にも拡がったようです。
「房楊枝」というのは、一方を房上にし、
もう一方の先を鋭くして用いたもので、
この先の鋭くした方を、
爪先でつまむようじという意味で、
「つまようじ」になったみたいです。
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