「[夜咄道具]石菖」について

Category: 夜咄道具

石菖(せきしょう)は、ショウブ科ショウブ属に属する多年生植物で、
鉢に胴炭などを組んで石菖を挿し入れて水を張るそうです。

古い新エングラー体系では、ショウブ属は、
サトイモ科に含められていたようで、
資料によっては、石菖が、サトイモ科となっているみたいです。

石菖の葉を床に敷いて高温で蒸す状態にして、
鎮痛効果があるテルペンを成分とする芳香を放出させて、
皮膚や呼吸器から体内に吸収するようにして利用すると体に良いとか。

また、石菖には燃える灯芯の油煙を吸着し、
席中の空気を清める効果があると信じられているそうです。

石菖は、林中の小川に沿って自生するそうです。

細い剣状の葉を互生し、一種の芳香があり、
5・6月頃、黄色の小花をつけるようです。

夜咄の茶事では、後座の床に石菖を置くのが、
古来よりの慣わしとされているそうです。


石菖

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