「[懐石道具他]箸(白竹箸)」について

Category: 懐石道具

白竹箸(しろたけばし)は、菜箸の一種で、
青竹箸(あおたけばし)と共に、
一般的に菜箸として用いられる取り箸みたいです。

白竹とは、青竹に油抜きという処理をしたうえで天日干しし、
白というよりも象牙色になった竹のことだそうです。

長期的に使用する上では、
平均的に青竹よりも白竹のほうが耐久性が優れているとか。

■白竹の作り方
①油抜きをする前に、竹は1~2ヶ月ほど陰干しして、
 水分を抜いておくそうです。
 門松の竹(マダケ)などが手元に残っていれば、
 それを用いてもできるみたいです。

②熱によって油を抜いていくそうです。
 方法は乾式と湿式の二通りあるとか。
 乾式は、一本ずつ火で焙る方法で、
 湿式は、熱湯を用いる方法みたいです。

③竹を傷が付かないようによく洗い、
 自然に乾くのを待つそうです。
 油を拭き取るのに布が必要なので、
 ここで用意するみたいです。

④乾式の場合、炭火かガスで焙るのですが、
 空気が抜ける穴を、節ごとに一カ所以上、
 必ず空けておく必要があるようです。
 そのまま熱すると空気が膨張して、
 竹が破裂する恐れがあるとか。

⑤竹を動かしながら、ゆっくり焙り、
 濃い緑だったところに、油が浮いてきて、
 徐々に薄い色になったら、布で油を拭き取るそうです。
 少しずつ焙る場所を移動して、
 気長にやるのがコツみたいです。
 また、一度油抜きした場所には、
 色が変色したり焦げる原因となるので、
 余計な熱は加えない方が良いそうです。
 
⑥出来あがったら、天気の良い日に日光に当て、
 色が白くなるまで繰り返して完成だそうです。


懐石道具

「懐石道具」に関するページは、こちらから。