三島茶碗 宮川香雲

Category: 茶碗

三島茶碗



宮川香雲は、有名ですね。
この作品は、宮川香雲のものとしてはめずらしく、
素朴さが全面に押し出された作風で、
使いやすさを追求したと思われる形になっています。

高台の色からもわかるように、
赤茶けた色の土を使っていて、
全体に、落ち着いた雰囲気を醸し出しているようにもみえます。

一見すると、いろいろな模様があって可愛らしいという印象です。

三島茶碗の呼称の由来は
「茶碗に施された印花文や連珠文などの象嵌文様が、
当時、伊豆国三島で版行されていた
三嶋暦の細かな仮名の崩し文字に似ていたことから
暦手・三島手と呼ばれるようになった」という説があります。

高麗熊川茶碗 千漢鳳

Category: 茶碗

高麗熊川茶碗



「熊川」とは、見込みの中心に「鏡」「鏡落ち」、
または「輪」と呼ぶ小さな茶溜りがつくという特色から、
そう呼ばれているみたいです。

この作品は、使いやすそうで、
表面の艶(肌合い)が特に目を惹きます。

千漢鳳の桐箱に入っているというのも良いですね。

高麗天目茶碗  千漢鳳

Category: 茶碗

高麗天目茶碗



伝統的な天目茶碗は、現在、復元が難しいそうです。

天目茶碗は、中国禅宗の中心であった
浙江の天目山に留学した禅僧が喫茶の習慣とともにこれを日本に持ち帰った事から
「天目茶碗」と呼んで珍重して、台子点前などの重要な茶会などの際にも用いられた
といわれています。

この作品の特色は、
釉薬のブルーが際立ち、全体の姿も良いですね。

赤楽茶碗  佐々木松楽 銘:千歳(チトセ)

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赤楽茶碗



千歳といえば、千歳盆点前です。

千歳盆点前は、十四世家元淡々斎の還暦を祝い、
嘉代子夫人の清香院が考案した盆略点前だそうです。

これは、
「千歳万て 可わらぬ以ろの耳は乃松 幾美可与者ひ裳 かくこ所 阿羅奈舞」(嘉代子)
という、千歳までお元気でという意味の歌から、命名されたようです。

萩焼茶碗 小萩窯(厚東建信)

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萩焼茶碗



一楽二萩三唐津。

萩焼の高台といえば、
藩の御用窯であったため庶民が使うことは許されなかったが、
高台に切り込みを入れることによってわざと「キズモノ」とし、
庶民が使うことを許した、
というお話があります。