3月 30, 2014
懐に入れて携帯するための、
小ぶりで二つ折りの和紙の「懐紙」。
手にして持ち歩いている紙という意味で
「手紙(てがみ)」、
畳んで懐に入れる所から
「たとうがみ」
とも言うみたいです。
後には和歌などを正式に詠進する、
「詠草料紙」を意味するようになったのだとか。
平安時代の貴族の必需品で、
男性は檀紙を、女性は薄様の雁皮紙、
正式の詠草料紙には、
色の違う薄様を二枚重ねて使用したみたいです。
今日では、茶道の他に、
和装の際や和食の中でも特に会席料理などの、
改まった席で使用するようです。
大きさは男性用が17.5×20.6cm程度、
女性用が14.5×17.5cmのものが一般的で、
特に「本懐紙」と言うそうです。
男性用は白無地が多いようです。
一方、女性用の懐紙は多様な色柄があるみたいです。
例えば、絵柄入りの「絵懐紙」・
季節柄の懐紙・
「浮き彫り懐紙」・
季節を問わず使える「模様懐紙」・
透かしの入った懐紙などさまざま。
水分を多く含む菓子には、
水気が滲みにくい「硫酸紙(グラシン紙)」
と呼ばれる半透明の薄い紙を重ねたり、
防水加工がされた専用の懐紙を用いるみたいです。
また、袋になったものもあるそうです。
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