4月 17, 2014
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鐶(または釜鐶)は、
茶の湯釜の上げ下ろしや釜を炉に吊るために、
釜の両端にある「鐶」付という穴に通す金属製の輪だそうです。
鐶は、金偏に丸で「金丸」と書く場合もあるのだとか。
釜を炉に吊るときは、
鐶を左右の鐶付に通し、それに釜釣の鉤をかけ、
その釜釣に鎖や自在の鉤をかけることにより、
釜を吊るようです。
また、釜を炉に吊るとき、
表千家では、通常の大きさの鉄の鐶に真鍮の弦を使い、
裏千家では、大鐶に鉄の弦を使うのだとか。
鐶に、風炉・炉の別はないみたいです。
鐶の材質は、鉄のほか、
真鍮・南鐐・砂張などがあり、
水屋用の鐶「水屋鐶」は、
釜を傷めないように鉄より柔かい真鍮の輪を使うそうです。
鐶には、いろいろな呼び方があって、
鐶の打ち方によって
「石目」「槌目」「空目」
と呼んだり、
鐶の形によって
「大角豆(鉈豆)」「竹節」「捻鐶」
「蜻蛉鐶」「巴鐶」「轡鐶」
「常張鐶」「割鐶」「虫喰」
「素張」「大鐶」
などと、呼んだりするみたいです。
利休形の「大角豆鐶」が標準で、
真の鐶として、
普通の鐶と合わせ目が逆になっている左鐶もあるとか。
「鐶」に関するページは、こちらから。
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4月 16, 2014
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訶梨勒(かりろく)は、
日本では、始め、訶梨勒の乾果そのものや、
銅・象牙で形を模したものを、
邪気払いとして柱にかけていたようです。
正倉院御物に鑑真和上が当時もたらしたといわれる、
「かりろくの実」として、一つ残されているそうです。
室町時代には、美しい緞子や綾絹の袋に、
五色の糸
(青[せい]黄赤[おうせき]白黒[びゃっこく])
で結ばれた、
十二個のかりろくの実を納めるようになるみたいです。
東山山荘に掛けられたといわれる足利義政好は、
長い五色の緒を飾り結びで垂らしてあるそうです。
足利義政に仕えた
同朋衆の著『御餝書(おかざりしょ)』に
「一かりろくとて柱飾なり」
とあるようです。
3000年もの昔から、
声ガレや胃腸薬としての薬効が知られていたようで、
「釈迦が涅槃に入ったことを知った、
釈迦の母(麻耶夫人)が、
天上から駆けつけ、
袋に入れた訶梨勒の実を投げるも、
沙羅双樹の木に引っかかり届かず」
という涅槃図で、
薬を届けようとする姿が描かれているそうです。
また、煎じ液には強い抗菌作用もあるみたいです。
近年では、訶梨勒といくつかの漢方を混ぜた
「WTTC」という薬に、
抗ガン作用があるとの報告もあるとか。
中国には仏教と共にインドから伝来したようで、
唐代の書物『新修本草』に
「訶黎勒」
と記載されているそうです。
「訶梨勒」に関するページは、こちらから。
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4月 15, 2014
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釜敷の一種、紙釜敷は、
千利休が懐紙を用いたのが始まりで、
真の位の釜敷とされ、
席中には炭斗に入れず懷中して出すそうです。
のちに奉書・檀紙などや箔押など好まれるようになるとか。
今は、奉書・檀紙・美濃紙など、
二十枚~四十八枚を一束として、
四つ折りにして使うようです。
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4月 11, 2014
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神折敷(かみおしき)は、
真之炭点前に用いる炭斗で、
元来は神饌に用いる器だったみたいです。
利休形は、杉木地の角を曲げた四方形で、
綴目が桜皮になっていて、
宗旦好は一閑張なんだそうです。
他に桐・檜などの木地物があるのだとか。
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4月 10, 2014
釜底たわしは、
釜の底の灰を洗い落すのに用いる
棕櫚(しゅろ)の毛でできたタワシで、
棕櫚の毛を長さ四寸に
釣鐘状に束ねて針金で巻いたものだそうです。
昔は馬蘭(ばれん)の根を用いたと伝えられているとか。
釜底たわしは、
釜洗(かまあらい)、
釜底洗(かまそこあらい)、
底洗(そこあらい)
などとも呼ぶようです。
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