「[夜咄道具]毛氈」について

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毛氈(もうせん)は、待合用で、紺色みたいです。

フェルトのことで、ヒツジやラクダなどの動物の毛を、
薄く板状に圧縮して作るシート状製品の総称だそうです。

現存する日本最古のフェルトは、正倉院所蔵の毛氈のようです。

奈良時代に新羅を通じてもたらされたとされるとか。

近世以後は羅紗・羅背板なども含めて
「毛氈」と呼ばれるようになるのだとか

中国・朝鮮半島・ヨーロッパなどから大量の毛氈が輸入され、
江戸時代後期には富裕層を中心とした庶民生活にも、
用いられるようになったそうです。

毛氈にもいろいろ種類があって、
「玉壇(たまだん)」「天壇(てんだん)」
「壽老(じゅろう)」「萬壽(まんじゅ)」「萬葉(まんよう)」
などがあるようです。


毛氈

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「[夜咄道具]座敷行灯」について

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座敷行灯(ざしきあんどん)は、
杉木地の四方の台に、対角に竹の提手が付き、
やや裾広がりの立方体の枠に障子を貼った鞘が添った、
角形の低い行灯だそうです。

雀瓦の蓋を取って油を入れ、
短灯芯の先を揃えて油に浸し、
先を雀瓦の口から少し出して火を点けるみたいです。
灯芯は三本か五本なんだとか。

この雀瓦(雀土器/すずめがわらけ)は、
ふっくらと丸みを帯び雀に似た形からの呼び名だそうです。


座敷行灯

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「[夜咄道具]吐月峰」について

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吐月峰(とげっぽう)は、灰吹(はいふき)の別名のようです。
煙草盆の中に組み込み、
煙草を煙管で吸い終えたとき火皿に残った灰を落とすための器で、
通常竹が用いられるそうです。

吐月峰というのは、静岡市にある山の名前だそうで、
連歌師の宗長が、吐月峰柴屋軒を開き、
自ら移植した竹を使い竹細工をし、
灰吹に吐月峰の焼印をして売ったことからきているみたいです。


吐月峰

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「[夜咄道具]手燭」について

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手燭(てしょく)は、露地の雁行用に、
手で持ち歩けるように柄を付けた蝋燭を立てるための台だそうです。

宗旦好みは、朱塗みたいです。

利休好みは、鉄製で上に黒漆が塗ってあるもので、
丸い火皿の中心に蝋燭立があり、
その根元から一本柄の蝋燭受が芯立を取り巻いて輪になり、
火皿の裏から左右に足が張り出て、
さらに両足の間から長い柄が伸びているものだそうです。


手燭

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「[夜咄道具]竹檠」について

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竹檠(ちくけい)は、茶席、
特に四畳半以下の小間で用いる燭台みたいです。

竹で出来た短檠で、
隅切りした杉板の上に、
二節の竹筒を立てたものだそうです。

竹筒の上部に凹形の切込みが入り、
そこに「舌」と呼ばれる竹片を、
斜めに嵌め込んであるのだとか。

灯芯の燃え殻が自然に舌の所に落ち、
竹筒の中に納まるように作られているようです。

灯芯は、短燈心を通常五本用いるそうですが、
場合によって増減するみたいです。

そのときも灯芯は、奇数本にするそうです。

雀瓦の蓋をあけ油を入れ、
灯芯の先を揃えて油に浸し、
先を雀瓦の口から少し出し、
火を点けるようです。

竹檠は、初座では雀瓦の蓋を閉めておき、
後座では雀瓦の蓋を取っておく扱いをするところもあるとか。


竹檠

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