「台目構」の歴史

Category: 茶道史

台目構は、千利休が始めたとされ、
のちに袖壁の下部を吹き抜くようなるそうです。
利休が初めて試みたときは、下まで壁がついていたとのこと。

台目構の初見として神屋宗湛著『宗湛日記』に
「次の間」「勝手の内」の記述があるそうです。
なお「台目」という言葉は、古田織部の頃から使われだしたみたいです。

『宗湛日記』の天正15年(1587年)正月12日に
「次の間小棚の下に土水指 唐物也。」
とあるようです。

同じく『宗湛日記』の天正14年12月21日朝会に
「草部や道説御会。宗湛一人。深三畳。
勝手の内に一尺程の小棚有。」
とあるそうです。

台目構

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「喫茶」の歴史

Category: 茶道史

喫茶の風習は元々中国の唐代から宋代にかけて発展したもので、
固形茶を粉末して茶釜のようなもので煎じる団茶法に始まるそうです。

10世紀頃、点茶法(抹茶)が出来てきたみたいで、
蔡襄著『茶録』や、徽宗著『大観茶論』にその記述があるようです。

日本には平安時代初期に唐から喫茶法(おそらく団茶法)が伝えられたようですが、
抹茶が伝わったのは鎌倉時代なんだそうです。

1191年、栄西禅師が、中国から帰国の折に茶種と作法を持ち帰り、
その飲み方などを広めたそうです。

1214年には源実朝に『茶徳を誉むる所の書』を献上したのだとか。
この時代の抹茶は、現在のような、緑色ではなく茶色だったみたいです。

濃茶

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「鎖」の歴史

Category: 茶道具全般, 茶道史

鎖は、紀元前のギリシャ・ローマ時代、
アテネの外港として築かれたピレウスの港で使われたがはじめみたいです。

八世紀から十二世紀にかけ、スカンジナビア半島に原住し、
ヨーロッパ各地で活躍したバイキングは、
初めて鎖を船舶の係留用に用いたそうです。

1550年のゲオルグ・アグリコラ著『デ・レ・メタリカ』に
物を吊る道具、水を汲む道具の一部、物を運ぶ道具など、
たくさんの鎖の使用例があるみたいです。

現在の日本の鎖製造業は、姫路に集中しているようで、
全国生産高の約70%を占めているそうです。

鎖

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「玄々斎」の経歴

Category: 茶人・茶道作家

裏千家十一世家元玄々斎精中。

以下に、玄々斎に関する特記事項を記載しようかと思います。
1810年( 0歳) :三河国奥殿領主大給松平家六代乗友の5男として誕生。
1819年(10歳) :裏千家十代認得斎の許に養子に入る。
1826年(17歳) :十一代を継承。
1827年(18歳) :江戸へ出府する。
1832年(23歳) :『喫茶送迎記』著される。
1833年(24歳) :長男秋英童子没する。
1838年(29歳) :利休御祖堂を再興、咄々斎、抛筌斎等の広間、
 勝手周り、梅糸庵の大増築。
1839年(30歳) :利休二百五十年忌茶事初回を、9月8日~翌2月27日まで88回行う。
1840年(31歳) :玄々斎、斉荘に江戸に招かれ、茶道伝授を行う。
1843年(34歳) :『喫茶敲門瓦子』著される。
1849年(40歳) :兜門を建てる
1856年(47歳) :『法護普須磨』著される。
1860年(51歳) :点茶盤を考案する。
 『献茶の儀を旨とする口上書』を内裏へ提出。『利休居士茶之湯口伝』を執筆。
1866年(57歳) :禁裏献茶拝領物披露の茶会。和巾点を復興、披露。
1868年(59歳) :『芳名記聞』著される。
1871年(62歳) :角倉家から養子、又妙斎を迎える。
1872年(63歳) :『茶道の源意』を執筆。
1877年(68歳) :玄々斎宗室没。

玄々斎は上記以外にも、いろいろしていて、
利休居士二百五十回忌を迎えるにあたり、利休居士宗旦以来の今日庵、
又隠・寒雲亭の茶室に、咄々斎・大炉の間、抛筌斎・溜精軒などの茶室を増築、
表門、玄関、その他を今日の形に修築整備したようです。

また、各流の代表として明治維新には政府に『茶道建白書』を提出したり、
『今日庵年中行事』『今日庵雑記』なども著しているとか。


器据

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「錫」の歴史

Category: 茶道史

錫(スズ)が日本に持ち込まれたのは奈良時代後期だそうで、
茶と茶壷・茶托(天目台)が一緒だったようです。
日本独自のものには、神社で用いられる瓶・水玉・高杯などの神具があるそうで、
京都を中心として製法が発展し、全国へ広まったのだとか。

それまでの特権階級のものから、
江戸時代には町民階級にも慣れ親しまれ、
酒器、中でも特に注器としてもてはやされたそうです。

燗鍋

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