「[夜咄道具]短檠」について
短檠(たんけい)は、茶席、
特に四畳半以上の広間で用いる燭台で、
低い柱の上部に受け皿があり、
下の台は長方形の箱になっているそうです。
短檠の柱の穴に長灯芯を通し、
或は柱の矢筈に長灯芯を掛け、
芯の先を揃えて油に浸し、
先を雀瓦の口から少し出し、
火を点けるみたいです。
短檠(たんけい)は、茶席、
特に四畳半以上の広間で用いる燭台で、
低い柱の上部に受け皿があり、
下の台は長方形の箱になっているそうです。
短檠の柱の穴に長灯芯を通し、
或は柱の矢筈に長灯芯を掛け、
芯の先を揃えて油に浸し、
先を雀瓦の口から少し出し、
火を点けるみたいです。
石菖(せきしょう)は、ショウブ科ショウブ属に属する多年生植物で、
鉢に胴炭などを組んで石菖を挿し入れて水を張るそうです。
古い新エングラー体系では、ショウブ属は、
サトイモ科に含められていたようで、
資料によっては、石菖が、サトイモ科となっているみたいです。
石菖の葉を床に敷いて高温で蒸す状態にして、
鎮痛効果があるテルペンを成分とする芳香を放出させて、
皮膚や呼吸器から体内に吸収するようにして利用すると体に良いとか。
また、石菖には燃える灯芯の油煙を吸着し、
席中の空気を清める効果があると信じられているそうです。
石菖は、林中の小川に沿って自生するそうです。
細い剣状の葉を互生し、一種の芳香があり、
5・6月頃、黄色の小花をつけるようです。
夜咄の茶事では、後座の床に石菖を置くのが、
古来よりの慣わしとされているそうです。
円座(えんざ)は、露地の腰掛で、客が座るときに用いる、
直径一尺、厚みは七分ほどの丸い敷物のことみたいです。
円座は、竹の皮を表に用い、藁・すげ・まこもなどを、
丸く平たく編んだものなんだそうです。
円座は、元来は神社や寺院の土間や、
板敷のところで用いる一人用の円形の座席敷物で、
材料は、はじめ蒲の葉を用い、後にはすげ、蘭、藁でも作られたもので、
編み裏表のない讃岐円座を最上とするようです。
夜咄(よばなし)は、炉の季節の、
冬至に近い頃から立春までの間、
夕暮れ時から行われる茶事のことだそうです。
夜咄の茶事の構成を、
待合・腰掛待合・席入り
初座(床壮:掛物→前茶→初炭→懐石)
中立
後座(床壮:石菖→濃茶→続き薄茶→止め炭)
退出
とした場合の道具関連を説明していこうかと思います。
■足元行灯
小さな四方の台に、対角に竹の提手が付き、
やや裾広がりの長立方体の枠に障子を貼った鞘が添った、
角形の背の高い行灯で、蝋燭を用いるそうです。
手燭の明かりだけでは大人数では暗い露地は歩きにくく、
また露地の広さなどによって、
灯籠の明りが届かない場合などに使うみたいです。
楊枝入れ(ようじいれ)は、
蓋付・蓋無し・一本ずつ出るタイプなど、
色々な形があり、材質も様々みたいです。
和風・洋風などもあるのだとか。
通常、茶道では「帛紗」と同じ裂地を使うそうです。
裂地を細かく分けると、
以下のようなものがあるみたいです。
裂地名 | 備考 |
---|---|
御召 | 平織りの先練織物で、縮緬の一種。徳川家斉が好んだところから「御召」の名がある。 |
紬(つむぎ) | 紬糸で織られた先練織物。 |
縮緬(ちりめん) | 平織りにして作った後練織物。 |
羽二重 | 経糸、緯糸に生糸を用いて平織りにした後練織物。 |
塩瀬(塩瀬羽二重) | 経緯ともに生糸を使用した重めの後練織物。畝(うね)のある羽二重(はぶたえ)の一種。 |
あしぎぬ | 古代日本に存在した絹織物。 |
黄八丈 | 八丈島に伝わる草木染めの絹織物。 |
桐生織 | 群馬県桐生市において特産とされる絹織物。その起源は奈良時代まで遡る。 |
西陣織 | 京都の先染め織物の総称。 |
シフォン | 織物の一種。薄く柔らかい織物、またはそれを使った衣類の装飾。 |
シャンタン | 山東絹。縦が普通の絹糸、横が絹の玉糸で織られた先練りの平織物。 |
紗 | 捩織(もじりおり)で織られた、薄く透き通る絹織物。 |
ジョーゼット | 非常に薄く、軽く、緩やかに編まれたちりめんの織物。 |
緞子 | 繻子織地に繻子織の裏組織で模様を織り出した織物。 |
博多織 | 博多地区で特産とされる絹織物。 |
ブロード | ポプリン。羊毛でできた目の詰んだ織布で綿織物・毛織物。 |
ベルベット | 天鵞絨。平織か綾織の経糸にパイルを織り出したパイル織物の一種。 |
本しゅす | 絹・ナイロン・ポリウレタン・アセテート・ポリエステルなどで作ったしゅす織りの織物。 |
羅(ら) | 絡み織を用いた、目の粗い絹織物。 |
絽(ろ) | 捩織(もじりおり)で織られる薄く透き通った絹織物。 |
綸子(りんず) | 繻子織地に繻子織の裏組織で模様を織り出した絹織物。 |