鉄瓶(てつびん)とは東北地方に伝わる、
鉄でできた薬缶(ケトル)を呼ぶようです。
現在の鉄瓶は、三足の釜に注口を設け肩の常張鐶付に、
弦(つる)をつけた手取釜が祖型なんだそうです。
鉄瓶(てつびん)とは東北地方に伝わる、
鉄でできた薬缶(ケトル)を呼ぶようです。
現在の鉄瓶は、三足の釜に注口を設け肩の常張鐶付に、
弦(つる)をつけた手取釜が祖型なんだそうです。
釣棚(つりだな)は、
棚板を釣竹や釣木で上から吊り下げた形式の仕付棚のことで、
台目構の点前座の隅に仕付けられた棚が代表的なものだそうです。
台目構の場合、中柱を立てた袖壁の入隅に、
向切や道安囲いの場合は勝手付の入隅に棚を付けるのだとか。
釣棚には「一重棚」「二重棚」「三重棚」
「雲雀棚」「水屋棚」などがあるようです。
古くは三重だったものを、
利休が「二重棚」「一重棚」を作り、
古田織部が「二重棚」の上の棚を大きくした「雲雀棚」を作ったそうです。
釣釜(つりがま)は、
天井に打たれた蛭釘(ひるくぎ)から、
釜を釣り下げる使用するもので、
「雲龍」「車軸」「鶴首」といった、
細長い小さめのものを使うようです。
三月に釣釜にするのには、
この春の風情を楽しむことと、
炉中に撒かれた灰が増える、
炉の終わりゆく時期に思いを馳せる、
という意味もあるのだとか。
釣釜は、広間と小間では室礼が異なり、
広間では天井に打たれた蛭釘に「鎖」を、
小間では竹や植物の蔓などで出来た「自在鉤」を下げて、
その先に釜をかけるようです。
ここでは、釜の蓋の中央に取り付けられた
摘(つまみ)を説明しようと思います。
摘の材質は、唐銅・黄銅などのほか、
南鐐(銀)によるものもあるそうです。
作り方は、鋳物によるもの、
鎚で叩いて形作っていく鎚起(ついき)、
蝋型、透かしなどの彫金の手法によるものがあるみたいです。
釜蓋に下敷の座と軸棒を取り付け、
摘を天座とともに、かしめて取り付けるのだとか。
摘の透かしは、熱くなりにくいように熱を逃がすための工夫だそうです。
摘の意匠には、
植物を模した「柑子(こうじ)」「山梔子(くちなし)」
「梅(うめ)」「菊(きく)」「箪瓢(たんぴょう)」のほか、
「繭(まゆ)」「方喰(かたばみ)」
「切子(きりこ)」「掻立鐶(かきたてかん)」
などがあるみたいです。
掴み羽(つかみばね)は、
鶴のつぼ羽といって左右のない羽十五枚を一束にして、
手許を竹の皮で包み、撚糸(よりいと)で結んだものだそうです。
風炉・炉縁その他を簡略に清掃するのに用いるのだとか。
掴み羽は、古くは「つかみ結」と言ったようです。
長さ一尺程で、水屋用で箱炭斗にのせておくみたいです。