6月 19, 2014
紙垂(しで)は、
しめ縄・玉串・祓串・御幣などにつけて垂らす、
特殊な断ち方をして折った紙のことで、
単に垂とも表記し、四手とも書くそうです。
「しで」という言葉は、
動詞「垂づ(しづ)」の連用形で、
「しだれる」と同根なのだとか。
古くは木綿(ゆう)を用いたようですが、
現在では紙(通常は奉書紙・美濃紙・半紙)を、
用いるのが一般的みたいです。
断ち方・折り方はいくつかの流派・形式があるそうで、
吉田流・白川流・伊勢流が代表的な流派のようです。
四垂が一般的みたいですが、
二垂・八垂などの場合もあるとか。
「シメ飾り」に関するページは、こちらから。
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6月 18, 2014
※画像を押すと拡大できます。
仕覆には
「名物裂、金襴、緞子、間道、
錦、風通、繻珍、天鵞絨、印金、
莫臥爾、更紗」
などがあるみたいです。
ここでは、名物裂についてだけ説明します。
鎌倉時代から江戸時代にかけて、
主に中国から日本に伝わった織物。
名物には「大名物、名物、中興名物」があって、
この中から茶人に選択され、
大事に扱われてきた裂が名物裂と言うそうです。
大名物は、 足利義政 (室町時代)が、
中国の名器・名画を能阿弥に選定させ
東山御物としましたもの。
名物は、 千利休 ・山上宗二(桃山時代)が選んだ
「茶器名物集」のもの。
中興名物は、 小堀遠州(江戸時代)が
選出したものらしいです。
■仕覆の脱がせ方
立花実山著『南方録』に、
「背の高い茶入は、袋(仕覆)を下に抜くのがよく、
背の低い茶入は、茶入を上へ持ちあげながら
袋を抜くのがよいでしょう。」
とあるそうです。
「仕覆」に関するページは、こちらから。
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6月 17, 2014
志野袋(しのぶくろ)は、香道で、
香包みと銀葉包みを入れる
丸い巾着(きんちやく)のことで、
志野宗信の創案だそうです。
茶人は香包みや銀葉包みを志野袋に入れ、
常に携帯すべきと言われていたとか。
七事式の仙遊之式で使うようです。
仙遊之式というのは、
且座(しゃざ)をベースにした式で、
裏千家十一世玄々斎が考案したものだとか。
内容は、まず花を入れ、
炭をつぎ、香をたいたあと、
濃茶、薄茶の花月と続くみたいです。
茶道で使用する志野袋は、
香道の志野袋とは大きさが異なるようで、
茶道:直径6.4cm程、香道:直径8.8cm程だそうです。
緒は、単品でも販売していて、
つがり糸も付いているそうです。
「紫、金茶、朱、こげ茶、青緑、
緑、深緑、利休茶、新橋、黄、赤、
薄金、白茶、さび朱、山吹、オレンジ、
えんじ、古代紫、茶、濃紺、藤色」など
色もさまざまあるようです。
(緒:輪にして約3.5cm。つがり:約110cm。正絹製。)
「志野袋」に関するページは、こちらから。
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6月 16, 2014
自在(じざい)は、
火力の調整がしづらい、
囲炉裏の火からの距離を調節するため、
てこの利用や、筒の中に通した、
鉄や木の鉤の位置をずらすことによって、
高さが変えられる構造を持つものだそうです。
これは、筒竹の上端に掛緒(釣手)、下端に小猿(こざる)
という小さな横木と鉤を付け、
掛緒を天井の蛭鉤にかけ、
鉤に釜を掛けて吊るものだとか。
利休好みは、竹製で節が七つで、
上端は掛縄(釣手)、下端は小猿を通して鉤を付け、
猿縄で小猿を吊り、小猿によって鉤を
上下自在に調節するものみたいです。
自在の竹木口は、炉縁まで、
小座敷は九寸上がり、
四畳半は一尺上がりに吊るようです。
自在は、武者小路千家十一代一指斎一叟の好みに、
竹の代わりに紐を用いた糸組の自在があるそうです。
紐は友湖の作、小猿は魚の形をしていて、
青磁・染付・金溜が和全の作、
桐木地が利斎の作、
鈎は浄益の作で、
他に鉄金象嵌の釜釣・釜鐶・火箸が添っているそうです。
自在は、宣徳でできたものもあるとか。
「自在」に関するページは、こちらから。
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