「名乗紙」について

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名乗紙(なのりがみ)は、
七事式の茶カブキ之式で用いるようです。

美濃紙を縦×横=3寸(約9cm)×2寸(約6cm)に切り、
三等分のところに上端を、
約1cm残して切り込みを入れるみたいです。

これを客人数分用意し、名乗紙の右端から、
茶師名と客の名前を書き入れ、
正客から順に重ね、右上端をこよりで閉じるそうです。

大折据を上から一・二・三の順に重ねた更に上に、
名乗紙を載せて持ち出すのだとか。


名乗紙

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「棗」について

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棗


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薄茶器の一角「棗(なつめ)」は、
文献上『天王寺屋茶会記』の永禄7年(1564年)に
津田宗達の茶会で用いられたのが、
最初となっているみたいです。

村田珠光に塗師の羽田五郎が、
棗形茶器を作ったのが最初とも言われますが、
史料による裏付を持たないことから、
研究者の間では疑問視されてるとか。

寸法は、珠光棗→紹鴎棗→利休形棗と
小さくなっていったみたいです。

棗の形としては「珠光棗」「紹鴎棗」「利休棗」
「長棗」「平棗」「白粉解棗」「尻張棗(下張棗)」
「鷲棗」「胴張棗」「丸棗」「河太郎棗」「碁笥棗」
「老松割蓋茶器」「町棗」「盛阿弥棗」「宗長棗」
「一服入棗」「壺棗」「寿老棗」「帽子棗」「まがき棗」
などなど、ずいぶんたくさんあるみたいです。

利休棗は大中小をさらに大中小に分けた
9段階に分類されるらしいですが、
実質的には「大棗」「中棗」「小棗」の
3種に分類するのが普通みたいです。

棗の名は、黒梅擬(くろうめもどき)科の植物「棗」の実に
形が似ていることから来ているとのこと。

この植物、初夏に芽を出すことから「夏芽」と書くこともあるとか。

秋に赤い楕円形の実がなって、
熟すと赤黒く乾燥して
「動悸・息切れ・不眠・血圧」なんかに効く薬になるみたいです。


棗

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「長火箸」について

Category: 茶道具全般

長火箸(ながひばし)は、
鉄製で、長さが一尺二寸五分、
輪頭で、柄のところ約四寸八分を竹の皮で包み、
紺の撚糸(よりいと)で巻いてとめた、
火箸のことだそうです。

焼きを入れることによって錆びにくく、
黒くなっているようです。

水屋では、箱炭斗の前に添えておくみたいです。

後炭所望・廻り炭などの場合には、
半田炮烙に添えて席中に用いることもあるとか。


長火箸

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「中次」について

Category: 中次


中次


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中次(なかつぎ)は、薄茶器の一種で、
円筒の寸切形のものだそうです。

中次の名は、蓋と身の合わせ目(合口)が、
胴のほぼ中央にあることに由来しているみたいですです。

本来は内外とも全部真塗で単純な形のものだったようですが、
後には塗も溜・朱・摺漆などができたみたいで、
合ロの位置の移動や蓋の形状の変化も生まれたのだとか。


中次

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「長緒」について

Category: 茶道具全般

長緒(ながお)は、茶壷の蓋の上に被せた口覆の上から、
茶壷の咽喉を結ぶ長い紐のことで、
壷の口に締めて両わなに結んで正面に垂れるそうです。

装束に使われる紐は二種類あって、
長緒一本と乳緒二本からなるようです。
長緒は真の「両わな結び」にのみ使用するのだとか。


長緒

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